2023/10/21(土) 18:00 0 5
弥彦競輪場の「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は21日、3日目を終えた。特選9Rでワンツーを決めた松本秀之介に話を聞いた。
松本は大豪・荒井と大塚健一郎を背にノビノビとバンクを駆け回り、人気に推された北日本の二段駆けシフトを一蹴した。タテ脚の切れる荒井に交わされたのは致し方なしと言ったところだが、力いっぱいにペダルを踏み込んだ。
「中団が取れて良かった。見すぎて前と空いてしまったが焦らずに行けました。荒井さんのアシストもうれしかったし、気持ちが入りました」
松本は今回のように、思い切った強さを発揮し格上を撃破するシーンもあるが、先日の熊本競輪GIII「開設73周年記念・火の国杯争奪戦」の一次予選のように、まさかの失敗もある。ガツガツしていない気持ちの優しさからくるものだろうか、それだけに多少、重たい荒井ぐらいの"口撃型"が後ろにいた方がピリっとしてレースに刺激が入るのかもしれない。
最終日は決勝のひとつ下のランクに位置する「特別優秀」まで勝ち上がった。「GI上位クラスの人たちと戦えるのはいい経験になります」とチャレンジ精神で11Rに挑む。(netkeirin特派員)