小原佑太マークからレースを組み立てたが、松井宏佑の仕掛けを合わせるかのように番手から飛び出して快勝。2着権利の狭き門を1着で突破した。「小原にアドバイスをしたけど、ドンピシャのところで行ってくれました。小原が形を作ってくれたおかげの1着です」と後輩の頑張りに感謝した。

　初日は中野慎詞、2日目は小原と今シリーズは北の若手自力型を頼りにレースを進めている。バック本数20本を超える渡邉だけに意外な感じもあるが…。

「自分も緊張したけど、バック20本を持つ自分が後ろだったわけだし彼らも緊張したでしょう。あと、普段ハコ回りをしない人間が後ろっていうこともプレッシャーになったかも(笑)。今後は安心して駆けてもらえるような選手になりたいですね」とこの先を見据えて柔軟に立ち回っていく。

　3日目、準決11Rは守澤太志に任され、今シリーズ初の前回りとなった。
「2日間、先行をしていないし体力的には疲れをため込まずにいられているから有利っちゃ有利。このまま、3日間若い子のハコも良かったけど(笑)。せっかくのGIなので、自力でやりたい気持ちもあります」と脚力を温存して一撃にかけている。(netkeirin特派員)