2023/10/19(木) 20:15 0 35
弥彦競輪場の「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は20日、2日目を迎える。12レースのローズカップを走る平原康多に話を聞いた。(町田洋一)
阿修羅の南修二は普段から言葉の少ない選手だし、真意は分からない。他に回れる場所もあったが、犬伏湧也にジカ競り。誰が考えても、競ったら共倒れになってしまう。これが、眞杉匠と平原康多にとっては神風となった。満身創痍で41歳になった平原康多にとり、勝つにはこれしかないと言う展開。眞杉匠が前々と攻める走りで犬伏湧也の番手にスッポリだった。
平原康多は「こんなの数年に1回あるかないかの好展開。やはり犬伏君の番手が競りになったのは大きかった」。
2年前に親王牌を獲っているが、弥彦は、平原康多にとって鬼門の競輪場だった。生まれ故郷でもあるから、毎年の様に記念にも呼ばれていたが、全盛期と言われた時期でも、落車や失格で、何度帰る姿を見たか分からない。この苦しんでいる時期に、絶好の展開となり、弥彦の神様が微笑んでくれたのかもしれない。
「常に全力で闘っている。それでも結果が出ない事もある。たまには、こんな事もないと、俺だって病んでしまいますよ(大笑い)」