オールスターでの落車から約2か月振りの実戦となった松井宏佑。

　前検日には「練習は2週間程前から。ケガは左の靱帯損傷と筋打撲での内出血がひどかった。選手になってから1番長引いたケガになりましたね」とかなりひどいケガだったと言う。

「タイムも落車前より出ないですね。状態としては7割8割くらい。直前に地区プロを走ったけどイマイチ…。けど親王牌前に1本走っておきたかった」と決して万全の状態ではない様子だった。

　復帰戦でも松井に対する信頼度は高く本命に推されていた。

　レースは6番手からの押さえ先行。すんなり中団を確保していた岡崎智哉に捲られてしまい5着スタートとなった。

　レース後は「脚を確かめる意味でも今日は先行しました。展開に応じては飛び付きとかも考えてはいた。もう少し緩急を付けて逃げればよかったですね。今回から新車を使っているけど、これからセッティングをいじってみようと思う」と巻き返しの準備を整えていた。

　勝負の準決勝は山崎芳仁と地元の鹿内翔に任される事になり「山崎さんとは初連係だと思います。いいレースをしてしっかりラインで決まるように頑張ります」と最後は気合を入れ直した。(アオケイ・松野記者)