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【東京五輪】新田祐大「競輪でお金を儲けたいなら、自転車競技を見るべし!」

2021/06/10(木) 18:00 0 9

新田祐大(にった・ゆうだい)が香港『2021UCIトラックネーションズカップ』の男子スプリントにおいて金メダルの"快挙"を成し遂げたことは記憶に新しい。そんな新田がオリンピック直前のいま何を思うのかーnetkeirin編集部が直撃取材をした。

「netkeirinの記事、見てますよ」と語ってくれた新田祐大(写真提供=日本自転車競技連盟)

 新田祐大(35歳・福島=90期)は現在もSS級の選手であり、競輪を世間的に広めようと日々努力している第一人者でもある。そんな新田に五輪のことだけを聞くのは勿体ない! はじめに先日のGIIIについて投げかけてみた。

ーー8日に「オランダ王国友好杯」で守澤太志選手(同地区で、新田選手が以前アドバイスを送った)がついに優勝しました! 何かかけてあげる言葉はありますか?
 なんか「前回はまぐれで優勝したけど今回は実力だ」みたいなこと言ってましたけど、両方とも実力だから。1回目の方も自信持って言ってくれないと僕が困るよ!

「肉体的疲労に対しての免疫はできているが、精神的な部分は結構キツい」と吐露。(photo by the cycling association of Hong Kong China)

ーー共同記者会見では、ブノワコーチの「結果は痛みとともにある」という言葉を取り上げていましたが、競技の中で「しんどいこと」「喜びを感じること」は?
 しんどいことは全部しんどいです(笑)もう肉体的疲労に対しての免疫っていうのはある程度できていて、そこはもう問題なくクリアできていると思います。ただ、精神的な部分は結構キツくて、これはもうずーっと変わらずどんな場面でも。その場面にならないとわからないことがありますが、精神的苦痛を乗り越えたと思ったらさらに大きな精神的苦痛が襲ってくるので、乗り越え続けないといけない。

 喜びに関してはこの間のレース、ネーションズカップ。実際に自分がやってきたことが可視化できた時は嬉しいなって思いますね。

ーー会見で地元・福島への想いを語っていましたが、福島で走っていて「気持ちのいいスポット」を教えてください。
 気持ちのいいスポット(笑)。僕は出身が元々会津若松で、選手としてずっとやってきた場所は白河の中通りっていう場所なんですけれど。どちらも山とか川に囲まれている場所なんですけれど、基本的には緑が多くて、空気が澄んでいて。夏は会津若松とかは盆地で蒸し暑いんですけれど「夏だな」っていう雰囲気はすごく感じますし、非常に自然を感じられる土地なのでどこを走ってもいいなって思います。

選手の癖は自転車競技でより色濃く出るのだという。それが「日本の競輪を楽しみたいなら競技を!」と勧める理由だ。(photo by the cycling association of Hong Kong China)

ーー「これから自転車競技に興味を持ってみよう」という競輪ファンに向けてメッセージ・おすすめポイントをお願いします。
 まずは「自転車競技を見ろ」ということ。なぜなら…もう現在わかり始めている部分はあると思うんですけれど、自転車競技をやっている人が競輪でどれだけ強くなってるかは可視化できてると思うんです。これまでは「自転車競技をやってる人=競輪は弱い」みたいなイメージがあったと思うんです。

 でも今は「自転車競技をやってる人=必ず競輪で勝つ!」。必ず“優勝”するかっていうと難しいところがあるとは思いますが、必ず上位に食い込むと思います。そして、その人たちの癖は必ず自転車競技の中で出ます。だから「競輪でお金を儲けたいなら、自転車競技を見ろ!」

ーー競技の方を見るとよりわかるということですね。
 わかってくると思いますよ! 特に競輪って1日に1回で3〜4日間で計3〜4Rだと思うんです。自転車競技は1日で最大9本ダッシュするんで。そうすると精神的な部分だったり、肉体的な疲労だったりが、すごくわかりやすい状態になる。それが競輪になったときに、選手がどう対応してくるかっていうところに繋がるんで。日本の競輪で楽しみたい方はぜひ自転車競技を見た方がいいですよ!

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