昨年の当地記念・開設70周年記念「不死鳥杯」は優出を逃した渡辺だが、今回の感触は好調だという。「35才の時に近畿の地区プロの1000メートルタイムトライアルで優勝した時と同じタイムを練習で出せた。その地区プロの時は意識して体脂肪とか落としていたけど、今回は中20日もあってガッツリ練習をしている中で自然と体が絞れてきて軽くなりましたね。自分の過去の体重のマックスは68キロくらいだったけど、今は65キロくらい。数字としては微妙ですが、80キロの人が70キロに落としたくらいの感覚はありますよ。それだけ仕上がっているっていう事だと思います」。

　さらに、直後に高松宮記念杯競輪が控えるだけに有力選手は不在の今開催。
「今回は宮杯組がいないのでチャンスのあるメンバー。ただ、チャンスがありすぎて逆に緊張しちゃいますけどね(苦笑)。レベルの高い宮杯で苦戦している奴等に、『十夢さんはズルい。あんなメンバーの軽いGIIIで優勝するなんて』と地団駄を踏ませてやりたいよ」と口も回って、走る前からまさに“絶口調”。(アオケイ・渡辺記者)