UCIランキング女子オムニアム1位。先日の香港で行われたネーションズカップではチャンピオンの証「アルカンシェル」を身にまといながら、オムニアム、エリミネイション、マディソンで3つの金メダルを獲得した。

ーー無敵のチャンピオンとして臨んだネーションズカップ、そこで得られた成果や課題については？
「3種目で金メダルを獲得することができました。(チャンピオンとして臨んだ)重圧はなかったです。オムニアムではレースが少人数だったこともあるので、マークされている中での走り方について学びました。レースは私に前進するための力と知恵を与えてくれます。反省点や改善点もたくさんありました。失敗から学び、その学びの中で、今歩いている道を照らして行きたいです」

ーー“打倒・梶原悠未”で世界中の選手が挑んできますね
「オムニアムに出場してくる各国の代表選手は各国ナンバーワンのエース選手が出場してくる種目です。エース同士との戦いとなるので、(東京五輪では)激しく、高速なレース展開の中で競い合うことが予想されます。とくに警戒している選手はいません。(出場予定の)21人すべての選手がライバルです。その中でも自分の走りができるように意識していきたいと思います」

ーー座右の銘、リラックス方法について教えてください
「“目標に向かって全力で頑張る過程が人を大きく成長させてくれる”という母からもらった言葉を大切にしています。リラックス方法は母の手料理を食べる時間とドラマを鑑賞している時間ですね。母の手料理はどれも美味しいのでどれが一番かは決められません(笑)」

ーー東京五輪について意気込みを
「私には長年の夢があります。オリンピックで金メダルを獲得することです。朝目が覚めて夜寝るまでの間、ずっと頭の中から離れられないぐらい大きな目標になっています。残りのオリンピックまでの期間、夢へのビジョンを描きながら成長していくイメージを大切にしていきたいと思います。また、このように自分の夢を追いかけられる環境があることについてもとても感謝しています。オリンピックの開催可否は決定に従います。ですが、開催された場合は未来ある子供たちが見ている中で、日本代表選手として胸を張って最高のパフォーマンスを出せるように準備していきたいと思います。優勝したら？ そうですね、生活やトレーニング、すべてにおいてサポートしてくれているお母さんに、真っ先に金メダルを首にかけてあげたいです」