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【トラック支援予想】進境著しい町田太我に期待/松山競輪GIII

2021/06/09(水) 10:00 0 0

10日より松山競輪場国際自転車トラック競技支援競輪(GIII・最終日6月13日)が行われる。主力選手の近況や、見どころをアオケイ・長谷川記者に伺った。

ひとたび自転車にまたがるととんでもないパワーを発揮する町田太我(撮影:島尻譲)

 発展途上で荒削りだが町田太我をシリーズリーダーと考えたい。見た目はテニスの錦織圭にそっくりで性格も非常に穏やかだが、ひとたび自転車にまたがるととんでもないパワーを発揮する。あまりの強さにエクアドル人とのハーフでは!? という噂が飛び交ったくらいだ(あくまで噂。父親も母親も純粋な日本人)。もともとのポテンシャルは先を行く同期の山口拳矢寺崎浩平より上と言われているし、今回のメンバーなら完全優勝してほしい! というのがファンや関係者の願い。

 町田のパートナーは同県で兄弟子の竹内翼だが、竹内は自力選手だし、勝ち上がりで一緒のレースになる可能性は極めて低い。連係できるとしたら決勝くらいだろう。中国ラインで三宅達也西岡拓朗が後ろを回り町田を援護する。

 地元の愛媛からは8人の選手がエントリーされている。格、実績、年齢からも濱田浩司がリーダーとなるが近況は一息。今開催は若手の門田凌吉田智哉外田心斗吉武信太朗に、おんぶにだっこ状態だろう。四国には他にもスピード豊かな久米康平がいる。

格、実績、年齢からも濱田浩司がリーダーとなるが(撮影:島尻譲)

 北日本地区は実績のある坂本貴史と斉藤登志信の連係が中心。坂本は近況目立ったヒットはないが、登志信はずっと安定しており、いくつになっても元気だ。

 関東地区は菊池岳仁が特攻隊長として頑張る。「主役」の町田とは同期・同級生で、当然のようにライバル意識はあるはず。菊池とのタッグが望めそうな柿沢大貴も今開催はいいところまでいきそう。捲りも打てるタテ型選手だし自分でやっても強い。戦う男に変身した雨谷一樹、レジェンド神山雄一郎も存在感をアピールする。

町田太我と同期・菊池岳仁が関東を牽引する(撮影:島尻譲)

 南関地区も駒は豊富で、近藤隆司田中晴基福田知也簗田一輝あたりが上位に進出してくる。中でも近藤は今開催一番の競走得点を持っており優勝候補の1人。結婚して弱くなったと本人は笑っていたが、今はまた競輪一本のストイックな生活に戻しており、トップクラスに返り咲くのを目指している。

優勝候補の一角・近藤隆司(撮影:島尻譲)

 中部地区は戦力的にかなり厳しく、勝負になりそうなのは川口聖二くらい。近畿地区も自力型が手薄で劣勢ムード。キレ味鋭い村田雅一が混戦を突っ込んで穴党ファンを喜ばせる。九州地区はビッグネームの坂本亮馬がまだまだなので、イケイケ先行の伊藤颯馬林慶次郎のデキが鍵になる。超が付くほどムラだが、津村洸次郎の一発も十分ありそう。

 ガールズは絶対王者の児玉碧衣が欠場となり混戦ムード。一応は5月のコレクションで児玉をやっつけ優勝している佐藤水菜が中心だが、山原さくら鈴木美教柳原真緒も素晴らしい成績で『四強対決』と言えそう。個人的には地元地区の開催だし山原に一番注目している。他では「流れ見る」走りの永禮美瑠、攻めのレースを貫く高木佑真がどこかで穴を出しそうだ。

5月のコレクションで児玉碧衣を撃破した佐藤水菜(撮影:島尻譲)

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