2023/09/07(木) 10:00 0 3
立川競輪場で7日に初日を迎えた「鳳凰賞典レース(GIII)」。競輪歴約30年の夕刊フジ記者・秋田麻子が今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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今節で最も注目を集めるのは眞杉匠(栃木)。
西武園競輪「オールスター競輪(GI)」で優勝、タイトルホルダーとなってから初めての実戦を迎える。優勝は前を任せた吉田拓矢(茨城)のアシストが大きいが、その吉田が暴走で失格になり、物議をかもした。
それはさておき、眞杉のGI優勝には関東勢みんなが大喜び。今までの頑張りももちろんだが、人柄によるものも大きいようだ。あまりギラついた感がなく、なんとなくほんわかしたあの雰囲気。オールスター終了直後には関東勢の若手で遊びに行ったそうだが、同行した吉田有希(茨城)によると「眞杉さんは優勝した後もあのまんま。いつもどおり、近寄りやすい人でした」と何ら変わりはなかったらしい。
眞杉は関東ラインのおかげで勝てた、勝たせてもらったという思いが強いだろうから、これからは先頭でラインのためにガンガン駆けていきそう。
というわけで今回の狙いは眞杉の番手を回る選手から。平原康多(埼玉)、佐々木悠葵(群馬)、鈴木竜士(東京)、武田豊樹(茨城)あたりか。
犬伏湧也(徳島)と立川記念はいつもあっせんがある清水裕友(山口)はオールスター決勝で別線を選択した。関東に抵抗するためには連係したほうがよかったのか。松浦悠士(広島)は対ワッキー策として中四国連合軍をまとめていた。今回の2人の動向にも注目したい。
神奈川所属だが普段は立川バンクで練習しているのが北井佑季(神奈川)。追加参戦の向日町で記念初制覇(平安賞)を逃げ切りで果たしたばかり。中2日の強行日程が気になるが、果敢に先行するスタイルを貫くはずで北井のレースは予想がしやすい。
立川後が地元のビッグ(共同通信社杯/GII)になる新山響平(青森)も次につながる積極的な走りをするはず。落車続きの守澤太志(秋田)は一走を見てからが賢明。