2021/06/06(日) 03:00 0 3
4月に42歳になった。グランプリ制覇から10年が経過。昨年11月に左鎖骨、今年3月には右鎖骨を骨折。なかなか順風満帆とはいかない日々が続いている。
「ケガして悪くなったとかではないからね。ケガは追い込み選手にはつきもの。それよりも、良かったときの残像がちらついてしまう方が…。年齢も重ねて、ちょっとした狂いをすぐに修正できないと、狂いが大きくなっていってしまう。競輪のレース形態も変わってきているし、なかなか難しい。近畿地区もそう。何年か前までは、常にGIの準決勝に3人ずつ乗るようないい時代があった。今は、脇本(雄太)を除けば、数人しか乗れない。厳しい状況になっている。またいい時代に戻したいし、自分も戻りたい。厳しくやっていかないといけない」
自身もGIの決勝は昨年の豊橋・全日本選抜までさかのぼる。次走は岸和田・高松宮記念杯。地元地区の大一番を前に決意を述べた。
「自分の中でできることを、今の最大限を出す。調整が難しくなっているが、失敗しないように。自信を持って臨みたいから、少しでも不安要素を消しておきたい。練習も順調だし、いまのところは計画通り。両方の鎖骨を折ったけど、ケガを感じさせない走りをしないといけない。自分の計画では、6月が一番、状態が上がってくる段階。この感じのまま行ければ」
“村上義弘の弟”から“グランプリ王者”を経験し、いまや近畿地区のリーダー格である。まだまだ老け込むには早すぎる。サマーナイトフェスティバルを優勝したゲンのいい別府バンクで、着実に復調の手応えをつかみ取っている。(netkeirin特派員)