2021/06/05(土) 18:30 0 5
このゆとり世代とか悟り世代とか言われている時代に、昔流のスパルタは流行らない。昔はスポーツ根性もののアニメがあったが、昔の競輪もまさしくこれ。スパルタ教育の中に“競輪の情”を教える意味合いもあるが、もう時代が許さなくなった。
S級一次予選で1着についた山口拳矢について、浅井康太は熱心に語ってくれた。
「拳矢はノビノビと走らせ成長させる。無理に行かせても精神面は鍛えられても、能力は落とす。やれない事をやれるようにさせ、自信を持たせる。常に1着を狙う競走でなく、ここで言えば4着で良いと思う。まずはジャン先行。それが出来る様になれば今度は赤板先行。逃げても持つようになれば自信も出てくると思う。段々とレパートリーが増えれば、すぐにでもGI覇者になるはず。山口幸二さんからも浅井流の教えで鍛えてくれと言われているので。俺が50歳になった時、拳矢がダービー王になり俺が準優勝。そうすればダービーは賞金が高いからGPにも乗れるので(笑)」。
ラインに関しての事も聞いてみたが「自分より長い距離を踏める選手に任せるのがラインの定義。マーク屋は一番踏める距離が短いから4角勝負。ただ距離が短い分、道中で仕事をやらないといけない。もし前を任せてダメな時、自分の射程距離になったら仕掛ける。それが、“切り替え”と言う競輪用語になっているけど、イメージが悪いし本質は違うと思う」。
浅井康太もYouTube「KEEP LEFT channel」を始めた。それはまた次の機会に書こうと思う。(町田洋一)