「リンカイ！」とはーー。

　女子競輪を題材とし、全国の競輪場をホームバンクとする女子競輪選手のキャラクターを制作、キャラクター、コミック、アニメ、等の展開を通じて、「競輪」の魅力を発信、全国の競輪場を盛り上げようというプロジェクト。
(公式サイトから引用：https://rinkai-pj.com/introduction/)

　オールスターのブースに出展した関係者は「設定としては、各競輪場に架空ガールズ選手が所属し、全国でレースを繰り広げていくストーリーです。ルールなどを含めて、競輪初心者や新しいファンにとっての入り口になってほしいと思っています」と『新規競輪ファンの拡大』へ作品に期待を寄せる。

　自転車の漫画でいうと『弱虫ペダル』に影響を受け、今年デビューした宇野紅音は競輪選手になったという例もある。『リンカイ』もガールズ選手を目指すキッカケとなり得る可能性を秘める。
「職業として『競輪選手になりたい』って人が増えてくれるといいなって思っています。なので、キャラクターがどのように競輪選手になっていたのか、そういったバックグラウンドを描いたストーリーにも注目していただけたら」

　ブースのイベント広告には、元ガールズ選手でイベントにひっぱりだこの『高木真備』の名前が。

「実は、高木さんは『スーパーアドバイザー』として同作品にアドバイスをいただいています。細かいルールやこの表現で合っているのか、自転車に関することを選手目線でチェックをしてもらっているんです」

　その高木がトークショーに参加。作中に登場するキャラクターを演じる声優の伊東泉と平塚ナナ、そして弱虫ペダルで声優を務める岸尾だいすけら豪華ゲストと共演。トークショーには競輪ファンだけではなく、声優ファンら多くの人でにぎわった。

　かつて、この大舞台で優勝経験(17年・いわき平)もある高木は「オールスターは自分自身が出たいと思っても自分の力だけでは出られない。ファンのみなさんの投票があってこそ。なので、やっぱり選手にとっては特別な大会だと思います」と口にした。

　また、ガールズドリームレースに出走する7人の選手を紹介し、レース展望を行った。各選手のレーススタイルや特徴を説明し出すと、スマホで出走表を確認し始める声優ファンとおぼしき男女たちの姿が印象的だった。

「アニメ、漫画」×「競輪」ジャンルを超えた融合が見せる化学反応に期待したい。

　なお、リンカイ！ Projectのイベントは今後も全国の競輪場で実施予定のこと。イベント情報は公式サイトをご確認ください。