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【オランダ王国友好杯予想】松浦悠士&郡司浩平が登場、北津留翼頼みの九州地区

2021/06/04(金) 09:30 0 1

5日より別府競輪場オランダ王国友好杯(GIII・最終日6月8日)が行われる。主力選手の近況や、見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。

 今節は和田健太郎前橋ナイター記念(三山王冠争奪戦)の落車の影響により欠場したが、S級S班のメンバーは松浦悠士郡司浩平守澤太志の3名が参戦。やはり、S班と言えども、松浦と郡司は興業面でも人気が高く、各施行者はこの2人の斡旋を希望している。もちろん、ファンからも絶大な人気があり、松浦の活躍は周知の通り。

直前の地元・全プロ記念競輪でも結果を残した松浦悠士(撮影:島尻譲)

 今年の松浦は例年以上に休みなく走っている。日本選手権競輪を制したが、続く函館記念(五稜郭杯争奪戦)も欠場せず優勝し、直前の地元全プロ記念競輪でも結果を残した。脇本雄太新田祐大が、オリンピックが終わって競輪に戻ってくるまでは松浦頼みのレースが続く。昨年12月の当地の記念で松浦は準優勝。ロング捲りになったが、最後、浅井康太の強襲で僅かの差で負けてしまった。普通、S班の選手はグランプリを見据えて12月は欠場する。この事からも松浦の責任感は高く評価できる。ラインの宮本隼輔松本貴治、同県の才迫開が同乗のケースは前を任せるが、それ以外は自力のレースになる。松浦の番手はGI覇者でもある岩津裕介柏野智典。格では岩津だが、柏野の方が点数を持っており、この前後は注目される。

 郡司も常に安定した闘いを演じている。地元の全日本選抜(読売新聞社杯全日本選抜競輪)を優勝し、これで今年1年、気持ちが楽になったはずで、この心の余裕が仕掛けを早くしているのだろう。盟友・和田健太郎の欠場は痛いが、守澤太志との連係が予想される。この2人は直前の全プロ記念でも初日に連係している。

 浅井康太にとっては、何かと縁のあるバンク。ディフェンディングチャンピオンであり、そのシリーズで400勝も達成。サプライズで400勝達成のセレモニーがあり、本人はいつになく感動していた。やはり、ここのビッグレースで、山中秀将をゴール前で落車させた失格があり、その事が心のどこかに引っ掛かっていたのだろう。ビッグレースで、山口拳矢との連係は決まっておらず、今年後半のGI戦線に向けて山口とのタッグは大切になる。平塚のF1開催で山口の快速捲りを差せずのワンツーだったが、7車立てと言う事情もあった。山口が構えず、捲りでもスパーンと行けば浅井の連覇は可能だろう。当サイトのニュースにも書かれていたが、山口拳矢は父親より数倍脚力があるのは事実。そう考えると、すぐにGPレーサーになってもおかしくない。

縁のあるバンクで期待がかかる浅井康太(撮影:島尻譲)

 関東は諸橋愛が大将格。これも当サイトのニュースに書いてあったが、諸橋が葉巻を吸うのを僕自身は知らなかった。吉澤純平が欠場となり、新山響平に守澤の並びになれば、郡司に諸橋の並びも考えられる。

 近畿は村上博幸を参謀役に、山本伸一稲垣裕之が頑張るしかない。ただ、村上は浅井との連係は多く、山口拳矢の3番手は回らないかもしれないが、浅井が自力なら村上はマークする。

 地元九州地区の大会だが、北津留翼頼み。確かに強いが、あの安定感の無さでは車券で勝負できない。必要以上に北津留は売れる選手なのでオッズとの相談も必要だ。地元の顔役、大塚健一郎前橋記念の骨盤骨折で欠場。怪我に強い鉄人の一人だったが、流石に、今回の大怪我では無理だった。他にも地元は牧剛央大竹慎吾が欠場し1班の選手は不在。2班から大野悟郎菅原晃安東宏高小岩大介、萱島大輔が出場し一次予選のクリアが目標となる。特に菅原は九州を引っ張ってきた自力選手であったし、何かの恩恵がある事を願いたい。

頼みの綱、北津留翼(撮影:島尻譲)

 最終日にA級戦のレインポーファイナルがあるが、本当の勝負駆けは山本巨樹のひとり。他の選手は全員、来期のS級入りを決めている。同郷の北川大五郎に乗り、3着以内に入ってS級特進を決めたい。(町田洋一)

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