2023/07/26(水) 19:30 0 8
前橋競輪場のナイター競輪「関東プロスポーツ杯(FI)」は28日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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今年は乗れている和田圭。諸橋愛や南修二より競走得点も高く、今節の主役に躍り出た。勝負根性もあり、佐藤慎太郎・守澤太志・成田和也に続く、北日本のマーカーの4番手の男になっている。捲り屋の菅田壱道の後ろで、必ずしも有利とは言えないが、コース取りは俊敏だ。菅田壱道は、北日本の若手の存在だったが、いつのまにか40歳が見える年齢になってきた。大垣記念の決勝で佐藤慎太郎の後ろを回り3番手だったのは意外だが、それなりの数字は残している。
諸橋愛は吉澤純平の欠場が痛い。尖ったファイターだが、近況、人間的に丸くなっている。今年の最大の目標は10月の地元親王牌だし、そこまでエネルギーは溜めておきたい。黒沢征治や太田龍希が準決の馬になる。
近畿は石塚輪太郎に、ヨコの達人の南修二が連係。メンバー的に石塚輪太郎のカマシが決まるケースも考えられ不気味さもある。追加の窓場千加頼だが、捲りは冴えており、石塚輪太郎、窓場千加頼、南修二の並びもありそう。
中部と言えば、浅井康太より柴崎淳と呼ばれていた時期もあった。イケメンであり、全盛時の捲りは忘れられない。
A級戦は、前期S級で徹底先行の望月一成がV筆頭。昨年12月の地元静岡のFIで優勝。前期も大ヒットはなかったが、常にタイムリーは打っていた。徹底先行であり、今期は受けて立つレースをやらないといけないが、自分のスタイルは崩さない方が良い。相手が挑んできても2周半、逃げ切る能力はあるはず。番手は南関ラインで小菅誠。S級下がりだし、A級戦なら余裕を持って走れるはずで、きっちり援護をしたい。
遠征は、いつも元気な北野良栄。元プロ野球選手だが、変なプライドがないのが素晴らしい。前期のS級では、今期のA級に向けて意識的に逃げていた。タテ鋭い佐野梅一も、当地は強く、脚質が合っている。中部近畿は90点近辺の選手が多く、多くの選手が勝ち上がるかも。
ガールズケイリンのビッグ3は、点数上位の細田愛未、石井貴子、日野未来。
細田愛未は、綺麗な自力勝負が多く、スパーンと捲るレースが得意。当地は昨年12月に走り4着、1着、決勝6着。パールカップでは勝ち上がりに失敗したが、普通開催なら格上の存在。
石井貴子も天下を取っているアスリート。3月開催の小倉で久々に優勝したが、その後は欠場が続いており、体調面次第だ。
日野未来は、カントがきつくて怖いから、日本で一番嫌いなバンクと公言していたが、3月開催の当地で完全優勝。それからは、大得意バンクと、ちゃっかり発言!? 大好きなカーネルさん(三好隆)がいるから、普段以上に頑張るとも言っていった。
長期欠場から復帰した亀川史華も走る度に良くなっている。
今月から新人もデビュー。
東美月も、その1人だが、新人リーグでは好走。四日市で優勝し、次の福井でも決勝3着。ただ、スケートのショートトラックの出身で、自力は出していない。レース慣れしている先輩達に、どう攻めて行くかだ。
同じく新人デビューの星野しほも、最終バックは取れていない。簡単に位置は取れないし、どう実戦に向き合うかだ。
徹底先行の刈込奈那は、前を取れないと勝負にならないが、Sを取った時は良い逃げを打つ。今後は、組み立てがカギを握る。
地元からは奥平彩乃で確定板に乗るのが目標だ。