2023/07/09(日) 18:45 0 5
原と言えば2018年の平昌オリンピック、男子モーグルで銅メダルを獲得し、2022年には北京冬季五輪にも出場したスーパーアスリート。2020年に競輪選手に転身してからも、しばしは二刀流で活躍していたが2022年3月に競技に一区切りをつけて競輪に集中している。
本業一本に打ち込む事でめきめきと頭角を現し、前期は90・88点まで点数を押し上げた。惜しくもS級点の確保はならなさそうだが、本人は意に介していない。
「もしギリギリ点数を取ってS級に上がっても、今の脚ではボコボコにされてまた落ちるだけでしょう。そういう意味でも前期は下地作りだったと思っています」
言葉通り、前期は内容いいカマシやまくりを連発してバック数も急増し、前期最終戦の6月函館は3日間、景気のいいロングカマシを連発してラインに貢献した。
「あれ(3日間)は良いレースだったと自分でも思いました。決勝は相手が自力-自力で並んでいたし、こっちは地元が付いていたから負けられなかった。それに、もっと沈むと思ったら4着だったのには驚きました(笑)」
もう下地作りは十分にできた。今期は思い切りS級点を狙いに行く。
「今期はレインボーに乗れるぐらいの点数を取りたいですね。でも小さいレースでまとめるのは嫌だ」と鼻息は荒い。
レインボーカップファイナルへ進むには95、6点が必要で、それだけの点数を維持するには常に決勝に乗り続けて、確定板を外さないほどの強さと安定感が求められる。
初日特選から常に勝負駆け、そんな気持ちで挑む今期初戦に注目だ。(netkeirin特派員)