2023/07/06(木) 10:00 0 5
小松島競輪場で6日に初日を迎えた「阿波おどり杯争覇戦(GIII)」。予想家・倉本匠馬が今シリーズの注目選手やバンクの特徴を紹介します。
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今年はSS班が大きく入れ替わる節目の年になる可能性を大きく秘めており、年末まで6ヶ月をいよいよ切ってきたが、これからが楽しみなシーズンだ。そのなかで古性優作と脇本雄太の近畿コンビは頭が抜けている印象があり、「日本選手権競輪(GI)」を制した山口拳矢の中部勢以外に、どの地区が今後見通しをつけるのかについても注目したいところだ。
今回の「阿波おどり杯争覇戦(GIII)」は例年の如く、中四国勢がかなりメンツ揃いであるがレースレベルは相当高くなりそうなので見極めて予想したい。
まずバンクの特徴としては1周が400mで直線は55.5m。かつて500mだったバンクを改修した名残があって傾斜はやや斜めで、特に大きな特徴がなくノーマルのバンクと見るべきでしょうか。
ただ、地図を見ても分かるように、海のすぐ近くに隣接してることもあって海風の影響をモロに受けやすい競輪場。特にバックに関しては風を受けやすいので、先行か番手有利かをしっかりと見極める必要性がありそうだ。
昨年の優勝回数が6回の中で今年はわずか1回と、安定した走りを見せてはいるが、少し物足りなさを感じるのは事実。ただ、「高松宮記念杯競輪(GI)」ではかなり脚が戻ってきてる印象で、そろそろ『優勝』という二文字が見えてきそうな出来。
中四国もなかなかのメンバーが揃っているので、最有力候補の一人として取り上げておきたい。
最近は踏んだ瞬間に番手選手を引きちぎるようなスピードを見せており、加速力に関してはトップクラスのメンバーにも引けを取らない。さらにホームバンクでの記念となれば脅威的で、後ろを突き放す走りまで期待できるだろう。
もちろん、決勝進出以上の結果に期待したいところで、結果を残してもう一皮剥けた犬伏を見たいところだ。
選手のコメントを見ても分かるように、脇本雄太自身もかなり警戒しており、今年に入ってさらに全体的なパワーがひとランク上がった印象である。ただ、優勝までにはわずかに届いておらず、地元勢有利のレースでどこまでやれるかだろう。
ここは初日からの走りで様子見したいところで、上がりが出やすいので相性は良いと思うが注目したい。
上記には主に優勝が期待できるSS班の松浦と新山、近況で勢いのある犬伏などかなりの注目が集まる選手を取り上げたが、それ以外の選手にもチャンスは十分にある。
もちろん、SS班で侮れない郡司浩平や四国勢で昨年決勝メンバーの太田竜馬に小倉竜二などもいるが、先行選手がかなり安定しているので、中四国勢にはかなり注意が必要だ。
また、関東と南関東勢が昨年よりも決勝に数多く乗ってきそうな粒揃いのメンツなので、4日間地区にも注目して予想していきたい。