閉じる

【全プロ記念競輪予想】主役は地元の松浦悠士だ

2021/05/28(金) 20:00 0 5

29日より広島競輪場で全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(FII・最終日5月30日)が行われる。主力選手の近況や、見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。

 全プロ記念競輪は2日間の短期シリーズ。残念ながら、コロナ禍であり競技の方は中止になってしまった。この競技での成績で、弥彦での親王牌(寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント)のシードが決まるため、親王牌初日メインの「日本競輪選手会理事長杯」は今年も、昨年のグランプリメンバー(KEIRINグランプリ)で行われそう。

 今開催は、初日に優秀レースが3レース行われ、その3着までに入った選手が最終日のスーパープロピストレーサー賞に出走できる。FII開催の扱いになるが優勝賞金は217万円で、トップ選手にとっても魅力のある大会だ。

主役は地元の松浦悠士(撮影:島尻譲)

主役は地元の松浦悠士

 もちろん、主役は地元の松浦悠士。無観客開催を残念がっていたが、玉野記念in広島(瀬戸の王子杯争奪戦)でも、熱い走りで完全優勝している。昨年のこの大会も制しており、ナショナルチームのメンバーが戻ってくるまでは松浦時代が続きそう。初日は自力でやるメンバーだが、スーパープロピストレーサー賞は盟友・清水裕友との連係だ。前後が注目されるが、松浦の地元戦と言う事を考慮すると、清水、松浦の並びが自然だろう。

 その清水も直前の前橋記念(三山王冠争奪戦)で小倉竜二の優勝に貢献。2日目から最終日まで惜敗の2着が続いたが、いずれも小倉の出来が際立っていただけだ。

平原は孤軍奮闘の闘い

“ダービー”では満身創痍の走りをみせたタフマン平原康多(撮影:島尻譲)
 平原康多はダービー(日本選手権競輪)での落車の影響で前橋記念は欠場。ただ、酷い怪我ではなく大事を取っただけだろう。初日は吉田拓矢がセットされており番手戦となるが、優秀レースで吉田以外に関東地区の機動型の名前がない。関東の若手が中々育たず、平原は孤軍奮闘の闘いが続きそうだ。

復調している佐藤慎太郎

ダービー惜敗、函館記念準優勝。復調してきた佐藤慎太郎(撮影:島尻譲)
 郡司浩平も同級生の松浦に対してライバル心がある。今年はすでに地元の全日本選抜(読売新聞社杯全日本選抜競輪)を優勝し、日本選手権でも準優勝と気を吐いている。今大会はナショナルチームのメンバーは参加を見合わせており、浅井康太古性優作の自在戦が活きるかもしれない。復調している佐藤慎太郎は初日は小松崎大地の番手。慎太郎の場合は地区に関係なく実績を残しており、番組マンの配慮もありそうだ。

閉じる

新着競輪ニュース

ニュースランキング

ニュース&コラムを探す

検索する
投票