2023/06/11(日) 12:45 0 36
岸和田競輪「第74回高松宮記念杯競輪(GI)」は13日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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賞金も高額にアップされており優勝賞金は4500万円、準優勝が2280万円、決勝3着でも1490万円ある。GP出場に向けて、この2着、3着賞金の上積みも大きい。まずは、今年のビッグレースの結果を振り返ってみたい。
高知・全日本選抜は古性優作、別府・ウィナーズカップは松浦悠士、平塚ダービーが山口拳矢。トップ選手達の序列や勢いに変化はなく、若手の台頭も目覚ましいとは言えない。
やはり、今節も脇本雄太と古性優作の近畿コンビが中心になる。脇本雄太自身、衰えはないが、極度の腰痛、相手の包囲網で苦しんでいるのは確か。そこにスキがあるが、絶対的なスピードで勝てる選手は不在。近畿の大会であり、ある程度の番組の配慮も考えられ、今年初のGIを奪取する。
古性優作はすごみに加え、脚力も間違いなくアップ。昨年に続き連覇を狙うが、ワッキーの仕掛け次第の面もある。ただ、ワッキーと別線でも今年は結果を出しており、展開やメンバーは不問と言ってもいい。近畿全体を考えると、若手が育ってきたいのがネック。ナショナルチームとの並行活動で寺崎浩平が不在なのも痛い。
北日本は新田祐大が脚質を変化。あえてかどうかは分からないが、内に行くケースが多い。ニュースタイルの自在戦だし、あのタテ脚があれば、イン粘りは相手にとって恐怖心しかない。
新山響平とのタッグが、必ずしも機能しているとは言えないが、多くの失敗が逆に強み。これに、ほぼGP出場を当確にしている佐藤慎太郎や、頸椎骨折からの復帰戦だが守澤太志、仕事人の成田和也がラインに参加。
関東は眞杉匠が時代を変える男のひとりと言われている。先行力はピカイチだし、これで狙っての捲りが決まるようになるとGIを勝てる。
指令塔の平原康多は肩甲骨の骨折で復帰戦。ダービーは棒に振ったが、走る以上は、それなりに仕上がっているはず。吉田拓矢も忘れてはいけない選手。
南関も郡司浩平が落車明けの復帰戦。今年は波に乗れていない状況が続くが、自然とグランプリに乗っているスター。深谷知広、松井宏佑、北井佑季など徹底先行スタイルの選手を使えるメリットは大きい。
中部は山口拳矢と浅井康太が2枚看板。山口拳矢は、ラインに貢献する走りより、狙っての一発が魅力。ダービー王の称号を手にして、責任感は増しているが、本人は、それ程、気にしていないかも。浅井康太も直前の大垣記念で優勝して、復活の狼煙を上げたい。
先行選手の宝庫と言える中四国地区は松浦悠士と清水裕友。日々、成長しかしていない犬伏湧也が長い距離を踏めており、この3人は脅威。
ただ、松浦悠士は大垣記念の準決で犬伏湧也に離れる、信じられないような運行。それだけ、犬伏湧也が強いとも言える。あとは出させてもらえる時の町田太我の先行力は伏兵以上。
九州は嘉永泰斗の一発だが捲りがメイン。展開次第だが荒井崇博との連係は穴人気になりそう。
ガールズケイリン初のGI・パールカップは前半の3日間、東西対抗で、決勝までは行われる。選手も口にしているが、西日本の方がメンバーはきついし濃い。ナショナルチームのメンバーは不在で児玉碧衣、小林優香、坂口楓華、久米詩が優勝候補。
詳しくは当サイトで松本直記者が詳しく展望を書いているので、そちらを参照して欲しい。