今年の3月にも行われた大垣での記念レースであるが、2023年は2回の開催で行われる「水都大垣杯(G3)」。レインボーファイナルカップも行われますが、上位のメンバーはかなり有力の選手が揃っており、楽しみな4日間です。
　やはり、全体のメンツを見渡しても自力選手が盤石の中四国勢が基本的には有利に働きそうですが、それに対して他地区勢がどこまで太刀打ちが出来るのか。その辺りに注目した上で、しっかりと予想を組み立てて楽しみたいと思います。

■大垣競輪場の特徴は？

　バンクの特徴としては1周が400mで直線は56mと一般的な長さでカントも緩くなっており、特に大きな特徴がなくノーマルのバンクと見るべきでしょうか。脚質の大きな有利不利もなく、直線は内から真ん中にかけてそれなりに伸びてくるのでその辺りには注意したいでしょう。
　また、年間通して風が吹いており、今開催は台風の影響も受けそうな上に降水量も多いので気温や当日の天気を必ずチェックしたいところです。

優勝が期待できる注目選手は？

【松浦悠士】広島競輪場の改修の影響がどこまで出るか

　広島競輪場の改修の影響が大きくありそうで、本来の走りにはまだまだ程遠いレースが続いている。ただ、先週の「全プロ記念(FII)」の走りなど見ても、だいぶ復調気配がある印象でレースこなして調子を上げていくタイプである。自在選手にも分がある大垣ならば注意が必要で、今回注目の一人として取り上げておきたい。

【犬伏湧也】今年の覇者が連覇を狙った走りに期待

　今年3月のレースでは、残り1周から凄まじい走りを見せての優勝で大垣との相性は比較的良さそうである。今回は中四国勢に好メンバーが揃っており、連携面含めても連覇の可能性も十分に秘めているだろう。初日から果敢に買いたい一人で、4日間楽しみな選手と言えるだろう。

【山口拳矢】ダービ王者の凱旋レースに要注目

　日本選手権制覇によって、来年はSS班が確定しておりいわゆる地元での凱旋レースとなる。そう言う意味では、かなり気合が入りそうで中部勢のメンバーは手薄でも侮れない存在である。「全プロ記念(FII)」ではやや反動が出た感もあるので、その辺りに注視した上でしっかり見極めた上存在だ。

　上記主に優勝が期待できるSS班の松浦と若手でかなりの注目が集まる選手を取り上げたが、それ以外の選手にもチャンスは十分にある。もちろん、SS班の佐藤慎太郎もいるが、今回のメンバーと体調面、大垣とのコース相性が微妙なので若干軽視したいと考えている。地区によって自力選手の層の厚さが全く違うことが確かなので、しっかりと見極めた上で4日間戦いとところだ。

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