2023/05/25(木) 09:15 0 1
坂本敏也はチャレンジ屈指の「お人好し」。期末で勝負駆けの選手が、坂本の頑張りに助けられたというケースが今まで何度もあった。
初日は別線に勝負駆けの選手がいたため、分断策は考えずに小細工なしの自力勝負を挑んだが「まあ、ああなりますよね」と再三突っ張られて7着と大敗。このレースも「突っ張るつもりだった」ようだが、細沼健治の意表を突いた仕掛けに翻弄され、まくりに構えた。
「踏みたいところで全部細沼さんに踏まれた。さすがベテランの自力選手。ポイントをわかってますよね。踏んだりやめたりで後ろはキツかったと思うし申し訳ない」
ラインを連れ込めず悔しがったが、自身は鮮やかなまくりを決めて白星をゲット。
「踏んだ距離が短かったので。普段2周先行しているご褒美ですかね。今夜は気持ちよく寝られそうです」と静かに喜んだ。
ロングスパートでラインに貢献するあまり直近の点数を落としていただけに、この1着の意味は大きい。最終日は渡邉正人に前を任せて再び上位着を狙う。(netkeirin特派員)