2023/05/23(火) 21:30 0 5
ファーストクォーター・ラウンド3で5節ぶりに優勝を飾った伊藤信。更なる“競技力向上”を目指す伊藤は先日、伊豆ベロドロームで開催された『全日本選手権トラック』に参戦。
男子スプリントに出場し、予選となる200mフライングタイムトライアルはエントリーした24名中13位(10秒427)で本戦へ。1/8決勝では次世代のスター候補・中石湊(※)と対戦し、勝ち上がりならず。しかし、大会を振り返る伊藤の表情は充実感に満ちていた。
(※高校時代は1kmTTで3冠達成、ジュニア世界大会でも活躍する逸材。第125回選手候補生として26日に養成所へ入所)
「収穫は多かったですよ。ナショナルチームを参考にして、更なるレベルアップを図りたい。もっとトップスピードを高めていきたいですね。自分にも伸び代はまだあると思う。伊豆ベロドローム仕様のセッティングで今回はやってみる。ハンドル周りをいじった。とりあえずタイムトライアルはギヤを上げる」
そして迎えた注目のタイムトライアル、結果は10秒309で全体2位。
「長い目でみて、今後はタイムトライアルではギヤを上げて走ろうかなと。実際に重たいギヤを踏めるようになってから、タイムがここまで上がってきたので」と語った。
続けて「バンバン9秒台を出すナショナルチームの選手たちを見ていても、駆け方のパターンは3つぐらい。理想と比べると、自分は駆けるタイミングがまだまだ遅いかな。あとは8月頃にパリモデルの機材が出てくる。機材の性能も高まるだろうから、その性能を生かせるように自分もパワーアップしないと」と話す。
一番時計10秒028を計測した安倍大成については「安倍君と同あっせんは初めて。レース映像も見たけど、強い。今のタイムトライアルも、理想的な駆け方だった」と超新星の走りに舌を巻く。
PIST6最多タイの優勝記録『5V』を誇る伊藤だが「単独で最多の6V? そこはあまり意識していないかな。長いスパンで自分の競技力向上を目指して頑張っていきたい」と締め括った。(アオケイ・八角記者)