2023/05/02(火) 09:00 0 6
4月30日から6月にかけて全4戦行われる「競輪ルーキーシリーズ2023」。第1戦の宇都宮シリーズは2日、最終日を迎える。5R男子新人戦一般に出場する山口直樹に話を聞いた。(取材・netkeirin編集部)
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慶應大学卒としては現役2人目となる競輪デビューを果たした山口直樹。神奈川県立小田原高校から一般入試で入学すると未経験ながら自転車競技部の門を叩いた。
「高校が自転車通学で自転車に興味はあったんです。その流れで入部しました。慶應は強豪ではないので、初心者でも入りやすい雰囲気が決め手になりました」
大学卒業後は一般企業に就職。「当時、慶應卒では下沖功児(39歳・宮崎=95期)さんしかいなくて、選択肢にすら入っていませんでした」。企業では金融機関で年金のファンドを扱う仕事を行っていたが、コロナ渦で心境に変化が訪れる。
「テレワーク中心になって仕事にやりがいを感じなくなったんです。ちょうど、その頃に直接ではないですが、知っている方が競輪で活躍しているのを見て自分も競輪の道に進みたいと」
3年間自転車から離れていたブランクと準備不足で1回目の試験は落ちたが、仕事のない週末に猛練習を積み、2回目の試験で合格。「母からは『仕事だけはやめるな』と言われていましたが、養成所に合格した時に『お母ちゃん、合格したから辞める(笑)』と報告しました。
在所は70人中22位。卒業記念レースでは準決勝まで進み、戦える感触を持って宇都宮にやってきたが、初日6着、2日目4着と思うような結果は出ていない。最終日は負け戦回りとなった。「ここ2か月、長距離の練習をし過ぎたのか、出るべき所で出られなかった。キレ不足を感じますね」
「次の松戸では決勝に乗りたい」と語った山口。平塚競輪場では郡司浩平(32歳・神奈川=99期)や和田真久留(32歳・神奈川=99期)といったS級のトップ選手と一緒に練習しており、刺激を受けている。
まずは最終日の一般戦で初勝利を目指し、次開催に弾みをつけたい。