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【北条早雲杯争奪戦予想】穴狙いはインを突く選手!? 場立ち予想家・大津昌広が期待する選手と攻略ポイントを紹介!/競輪予想・ウマい車券

2023/04/13(木) 10:00 0 26

小田原競輪場で13日に初日を迎えた「北条早雲杯争奪戦(GIII)」。場立ち予想家・大津昌広が競輪場の特徴や攻略ポイント、そして今節の注目選手を紹介します。
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場立ち予想家・大津昌広が北条早雲杯争奪戦を攻略!

 さて今年も「北条早雲杯争奪戦(GIII)」の季節がやってまいりました!、と言いたいところですが…いつもは暑い真夏の8月開催なのでちょっと不思議な感じがします。しかし選手にとっては温和な気候で走りやすいと思うので持てるチカラを存分に発揮してファンの方を魅了するレースをしてもらいたいと思います。

 そしてレースには関係無いのですが、今年は例年になく暖かい日が続いたので、いつもの年ではまだ見られない筈の藤の花が、今年はもう咲いているのでご来場の際はぜひ見事な藤棚をご鑑賞して下さいね。

■小田原バンクの特徴と攻略ポイント

小田原競輪場(photo by Shimajoe)

 第一に挙げられるのは皆さんもご承知とは思いますが「みなし直線が日本一短い」と言うこと。そうなると当然先行したラインが有利になり、捲りは不利になるだろうと思います。ですがそこは自分の思い込みで、実際のところは違うかも知れないので、2019年の8月に引退するまで28年間小田原をホームに先行1本で戦って今は小田原平塚競輪場のガイダンスで働いている加藤剛さんに話を詳しく伺って来ました。

① 直線の長さについて
 みなし直線は36.1mですが実際走るとそこまで短くは感じない。

②カント(バンクの角度)について
 屋外のバンクではカントが日本一(バンクの角度がある)。
 ちなみに日本で1番は前橋バンク。カントが立っているのでコーナー入り口からの捲りはスピードが止まってしまうイメージ。

③バンクの重さ
 1年を通して重く感じる。

④雨、風について
 風の影響は普段は1年通してほとんどなく、雨が降っても他の競輪場と変わらない。

⑤先行と捲りについて
 間違いなく先行の方が有利で先行でも捲りでも、最終3コーナまでに出切っているラインで決まることが多い。裏を返せば、捲るラインは遅くても最終ホームから仕掛けて、3コーナに入る前には出切りたい。そうしないとコーナーのカントが立っているのでコーナーの所で捲ると自転車が外に膨らんでしまって捲り辛くなる。

⑥追い込み選手の活路
 直線が短いので先行の番手以外の追い込み選手は基本的に不利だが、ここは実際に走ったことの有る選手でないと分かりづらいことだが、最終3コーナから2センターにかけてカントが立っているので、先行選手を含めて皆外に膨らみやすいので、インが空き易くなりインを突くと良く伸びる。逆に外は膨らんでしまうので伸びない。なので穴狙いならインを突くのが得意な選手に注目したい。(ここでの注目選手は後ほど紹介します!)

■注目選手

優勝候補の新田祐大(撮影:北山宏一)

 今回の注目選手ですが、まずはS班の郡司浩平新田祐大守澤太志の3選手と去年の当地記念覇者の深谷知広が有力。さらに選手層も厚く番組にも恵まれそうな地元勢も中心になって来ると思います。
 去年の小田原記念は南関勢が6人優出したために郡司と深谷は別線での戦いとなり、深谷が見事なカマしで優勝を勝ち取った。今年すでに大宮記念と続く静岡記念で2人は前後の連携で優勝と言う結果を出しているので、今年の決勝こそ2人のゴールデンタッグが実現するなら郡司の4度目の小田原記念制覇が見えて来る筈だ!

 新田は先場所の高知記念の優勝の勢いそのままに小田原に乗り込んで来る。近況は縦脚のキレ味そのままに1月の立川記念決勝で郡司に競り勝って優勝した様に変幻自在な競争で前々に攻めるようになり、横も苦にせずに安定感抜群な競争を続けている。総合的に考えたら1番優勝に近いのは今の出来なら間違いなく新田と言うことになるだろう。

■先行タイプの選手に期待したい

 上記以外で注目選手を挙げるなら、先行有利な短走路の小田原では他のバンク以上に先行タイプの選手に期待したい。

地元の北井佑季(photo by Shimajoe)

 地元からはなんと言っても松井宏佑北井佑季をおすすめしたい。
 2人とも徹底先行で基本戦うタイプだが、最近は無理せずに捲りに構える競争も増えてきて以前よりも安定感が増してきた。松井は元々捲りが得意だったのを敢えて封印していた感じだったが、北井の方は地脚で余り捲りが得意でなかったのだが、最近は捲りも決まるようになって来た。実際に松井は小田原記念決勝に勝ち上がった実績があるし、北井も去年は準決勝7着だったが今年は十分に決勝まで勝ち上がれる力を付けた。

 関東勢の中では何と言っても眞杉匠だろう。ここ1年で東日本を代表する先行選手に成長した。逃げても捲っでも良し。今回自力で新田、郡司、深谷を破るとしたら最右翼がこの人だろう。ラインの吉澤純平とともに決勝進出を最低ノルマにして欲しい。

 今回斡旋の関係で西日本勢は選手層の薄さが否めないが、中でも勝ち上がって来そうなのは先行タイプでは無いが、去年欲しくも準決勝4着の何でも出来るオールラウンダーの山田久徳と、先行有利な小田原バンクにフィットしそうな近況好調で逃げて結果を出している取鳥雄吾をおすすめしたい。

■インを突くのが得意な選手にチャンスあり!?

 追い込み選手は小田原バンクでは苦戦を強いられそうだが、バンクの特徴の所で触れた通りインを突くのが得意な選手にはチャンスが有りそうだ。

イン突きが得意な内藤秀久(photo by Shimajoe)

 自分がおすすめしたいイン突きが得意な選手を何人か挙げるなら、地元からは内藤秀久松谷秀幸。西日本からなら椎木尾拓哉香川雄介園田匠になる。

 中でも特注でおすすめしたいのが東北の和田圭になる。先日の松山記念の二次予選でも清水裕友の捲ったラインに切り替えてから、さらにその内をイン捲りで千切るというとんでも無い荒技を繰り出し様に、インを突いての大穴なら間違い無くこの人だ。穴党の方は和田が人気になってしまった時はともかくとして、人気薄の時はぜひ狙ってみて下さいね。



 長くなりましたがnetkeirinファンの皆様さま、出来ることなら実際に小田原競輪に来場して生の競輪競争の迫力を体感して下さい。私も当日は現場に出て予想をしていますので、来られた際はぜひお声がけして下さいね。

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