2023/04/06(木) 10:00 1 22
高知競輪場で6日に初日を迎えた「よさこい賞争覇戦(GIII)」。予想家・倉本匠馬が競輪場の特徴を踏まえ、注目選手を紹介します。
▶︎今日の競輪予想はこちら
2月に「全日本選抜競輪(GI)」が開催されたコースで行われる、今年の「よさこい賞争奪戦(GIII)」。最終日には、「ガールズフレッシュクイーン」も組まれていますが、男子に関してもメンバーが非常に豪華な印象。500mバンクで行われるだけに、波乱もかなり起こりそうな4日間となりそうです。
やはり、メンツを見渡しても中四国勢が基本的には有利に働きそうですが、それに対して他地区勢がどこまで太刀打ちできるのか。その辺りに注目した上で、しっかりと予想を組み立てて楽しみたいと思います。
バンクの特徴としては1周が500mで、見なし直線は52mと1周の長さの割に直線はそこまで長くないですが、カントが緩いので非常に予想の組み立てが難しくどのポジションからでも届いてくるコースです。また、風の影響を受けやすく、時間帯に応じて向いてくる脚質がバラバラなので、その辺りには注意したいところです。そして、筆者も現地で観戦したことがありますが、陸上競技場に併設された形となっているので、パッと見は競輪場と言うイメージが全くないコース形態です。
【脇本雄太】腰痛の状態が気にはなるが王者の力は侮れない
全日本選抜以降は腰痛の影響が顕著の印象で、8走で1着はわずか1回と精彩を欠いたレースが続いている印象である。また、どちらかと言えば高知バンクとの相性は微妙で、カントが緩やかで長い距離を踏まないといけないコースだと仕掛けどころがかなり難しくなるはず。様々な要素を見ても今回はマイナスが大きそうで、逆らう場面では他の選手から美味しい配当を狙いたいところだ。
レース展開を問われるバンクよりも、単調な方が向いている印象でそういう意味では高知との相性は悪くないはず。今は脚自体も成績以上に踏めているので、今回の優勝候補筆頭の1人と言えるだろう。若干北日本勢のメンバーに寂しさを感じるが、自力発揮で決勝までは勝ち上がるのでそこから上との相手関係がどうかだろう。
【平原康多】直線での脚光る関東の大将に大注目
2月ぐらいまでは、“らしく”ない走りが続いていたが、ようやく復調気配のある競輪を見せている。また、自在性のある走りと頭脳派の乗り方ならば、動くポイントが難しい高知でも要注意の選手だろう。もちろん優勝を狙えるポジションにいるので、今年の初優勝はここで決める可能性が高いと見て予想を組み立てたい。
上記に主に優勝が期待できる二人と腰痛が不安な脇本雄太を取り上げたが、それ以外の選手にもチャンスは十分にある。もちろん、SS班の松浦悠士と佐藤慎太郎などもいるが、この二人に関しては高知バンクとのコース相性が微妙なので若干軽視したいと考えている。また、前の自力選手にとってそのまま残るのが難しいコースなので、その時の調子やポジション関係なく選手のポテンシャルを重視したいところでしっかり当てたい4日間です。