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穴予想で30年「中毒性のある予想を」 場立ち予想屋『しんちゃん』インタビュー

2023/04/13(木) 07:00 0 21

京王閣競輪場のメインスタンドからバンクへ向かう入り口に屋号を構えるのが『しんちゃん』だ。京王閣立川競輪場を主戦場とする『しんちゃん』はどんな予想屋なのか、本人に話を聞いた。(netkeirin編集部)

ーー競輪との出会いについて教えてください。

 1963年に後楽園競輪場(1949〜72年)へ観に行ったのがきっかけです。当時3歳で、親父に肩車されて見た競輪の景色が今も忘れられないですね。競輪好きが講じた親父は、家具屋から予想屋に転身しました。

ーーしんちゃんは最初から予想屋だったのですか?

 はじめは歯科技工士を4年、セールスドライバーを7年やってました。当時はバブルで給料もよかったのですが、やっぱりいつも脳裏には親父の姿があって。予想を当ててご祝儀もらっている姿を見てかっこいいなって思っていたので、親父に“予想屋を教えてください”って、頭下げて弟子入りしました。

ーーそのときお父様はなにかおっしゃっていましたか?

「バカヤローせっかく歯科技工士にしてやったのに…」って言われましたけど、なんか嬉しそうだったのを覚えています。

ーー半年弟子入りして本格的にデビューしたのはいつですか?

 1992年11月です。それが屋号『しんちゃん』の始まり。

ーーはじめて台に立った時はどんな様子でしたか?

「とにかく大きな声を出せ」と教わっていたので大きな声を出してましたね。お昼を食べることも忘れるぐらい必死でした。

ーー場立ち予想屋としてやってきて何か変化を感じたことなどはありますか?

 コロナ禍になってからは、すっかり変わってしまいました。ご祝儀をくれるお客さんが競輪場に来なくなっちゃったんですよね。

ーーこれまでの最高配当はいくらですか?

 10年前の3連単58万4850円です。

ーー競輪を予想するうえで重要なことは?

 まずそのシリーズにおける選手の調子の善し悪し、調子の見分け方ですね。次に選手の心理ですね。選手同士の関係性までは我々予想屋はわかりませんが、働くであろう心理を読むという部分が予想するうえで必要なことだと思います。

ーー調子の善し悪しを見分けるにはどうしたらよいでしょうか?

 やっぱりレースをたくさん見ること。何度もレースを見返すことが大事です。

ーー買い目はどのように組み立てますか?

 軸をぶれさせないことですね。1着は一人、2着は四人、3着も四人まで。

ーー軸にする選手を二人にすることはないのですか?

 その昔、堅いところに頭2点で売ったことがあったんだけど、お客さんから「やめろ。穴で勝負してるから信じてお前の予想を買ってきたんだぞ。お前の予想に本命なんか期待してないんだから。迷うだけだ」って言われて以来、穴の頭一人と決めて予想を出しています。

ーー予想屋の醍醐味は何ですか?

 穴の魅力はとにかく高額配当! (穴車券を)取ってもらったお客さんから「ありがとう」と言われるのが、予想屋の醍醐味です。

ーーお客さんからもらった印象に残る言葉はなんですか?

「お兄ちゃんの予想は中毒性がある。とにかく配当がデカいから気になってしょうがない。穴だからいつも当たるわけじゃないけど、ついつい買っちゃうんだよな〜」って言われたことですね。

ーー「netkeirin」で予想を提供する意気込みをお願いします。

 場立ちで30年間穴一辺倒で貫き通してきたので、スタイルは変えたくないです。現場で売ってる予想と同じものをネットで展開していきたいと思います。

3連単13点のスタイルを基本とし、穴車券を狙い撃つ『しんちゃん』の予想は「ウマい車券」で見ることができる。

■プロフィール
屋号『しんちゃん』。1960年横浜生まれ東京育ち。1992年11月に創業から徹底した穴予想を貫き、過去のビッグヒットは3連単58万4850円。現在は立川京王閣競輪場にて営業中。

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