このレースは先行職人の善方政美の自力一車。

　圧倒的な支持を集めた善方がきっちり逃げ切って人気に応えたが「大河原(和彦)さん、渋谷(征広)君がいたのでかなり警戒していました。なんとかワンツーが決まってよかったです」と、実はヒヤヒヤしながらの勝利だったようだ。

　大河原も渋谷も近況はやや苦戦が続いている追い込み選手。なぜ善方はその2人を警戒したのか。それには伏線があった。

「大河原さんとは前回2日目に一緒に走って、まくられそうになったんです。あと渋谷君には松戸(12月)の時に叩かれてしまったことがあったので。(先行一車だけど)油断せずしっかり早めに踏みました」

　善方に隙がなかったため、“もう一発”を狙った2人には苦しい展開に。

　大河原は「ついこの前、一緒に走ったばかりだもんで(苦笑)。ずっと見られていてどうしようもなかった」。

　また渋谷も「この前は善方さんがあまりにも踏まなかったのでたまたま(バックが)付いてしまった。今日は一度、誘導を下ろして、チャンスがあれば追い上げたいなって思っていたけど、踏まれてしまいダメでした」とレース後に語った。(netkeirin特派員)