2023/02/21(火) 22:00 0 23
高知競輪「読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)」は23日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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今年、最初のGIであり、今後の動向を見る上で重要な大会。上位陣に大きな変革はなく、これまで行われたGIIIのレースが参考になる。この大会の選考基準は色々あるが、各都道府県の得点上位者1位に参加資格がある事だ(選考時に1年以上、同じ都道府県に住み、S1が条件)。バンクに関して言えば、500走路だが、お皿バンクで直線はそれ程長くない。
普通に考えれば、和歌山記念と豊橋記念を連覇した脇本雄太が中心になるが、極度の腰痛で奈良記念の2日目から欠場。歩くのも、ままならない状況だったし、直前もブロック注射をしてからの参加だった。本人曰く、完治は難しいそうで、今後の競輪生活も、腰痛との戦いになる。とにかく、初日のレースを見て、レース後のワッキーのコメントを参考にするしかない。
番手は、100%近くの確率でワンツーを決めている古性優作で、奈良記念の初日以外は差す事が出来ていない。ただ、昨年のチャンプであるし、連覇も可能だ。
北日本は新田祐大が究極のオールラウンダーに変身。イン粘りが必殺技になり、相手は戦々恐々としている。新山響平が同乗なら番手回りだが、今の新田祐大は自分でやる方が魅力を感じる。
佐藤慎太郎、守澤太志、成田和也のマーカー陣の序列は変わっていない。慎太郎先生は、高知全日本選抜の覇者であり、思い入れも深い大会だ。ただ、この3人より、新田祐大の番手を回れる権利があるのは小松崎大地。乗るだけの男より、今年は獲る男になりたい。
関東は平原康多が中心だが、奈良記念の落車は軽傷。ただ、目標のあるレースなら問題ないが、自分でやる時は、威力が半減している。年齢的な面で、感覚のズレは出てきたが、眞杉匠、坂井洋、吉田有希を使えるのはプラス材料。
南関は郡司浩平と深谷知広の逆回りが大宮記念で初めて成功して、他地区にとっては脅威。深谷知広は頑固一徹な面があったが、若手の鬼軍曹になってから、考えも柔軟さが出てきた。
郡司浩平は、今、一番安心して買える選手で、漢字の競輪が身に染みついている。徹底先行で、初の特別競輪になる、北井佑季が大きな戦力になる可能性もある。
中四国地区は、松浦悠士が、どこまで復調しているかがカギ。町田太我、清水裕友、犬伏湧也と上手く連携したい。和歌山記念での体調不良で調子を崩したが、走る度に良くなっている。清水裕友も実質、S班の選手。この中国ゴールデンコンビの2人が、このまま黙っているとは思えない。
九州は、佐賀から長崎に正式に移籍して、夜も昼もドンである荒井崇博がまとめ役。これにヨコの出来る若手自力選手が多く、伏兵以上の存在。中部は山口拳矢が不在で、ビッグネームは浅井康太ひとりの状況。