2023/02/08(水) 10:00 0 1
いわき平競輪場のナイター競輪「日刊スポーツ杯(FI)」は8日、2日目を迎える。初日12レースのS級特選を走った渡邉一成と松岡貴久に話を聞いた。
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初日のS級特選は、5.竹内翼ー2.香川雄介ー6.福島武士、1.渡邉一成、4.松岡貴久、3.山岸佳太、7.青野将大の並びで周回。中四国ライン以外は単騎の構成だ。
赤板でまず青野が押さえると山岸スイッチ、それをすかさず渡邉が押さえて打鐘先行。乗ったのは松岡だった。このまま最終4角までハナを切った渡邉マークから青野を牽制しながら追い込んだ松岡が1着。後方から切り替えて松岡後位まで追い上げた福島が2着、捲り切れずも青野が3着に入り、3連単は139,020円 (195)だった。
単騎で先行した渡邉は、「貴久が切り替えなかった時点で、(自分の後ろに)決めているのかなと。もっと引き付ければペースになって2、3着に残れたかな。前回は行かれないタイミングで行かれたし、そうならないように踏んだ。今回は自分のスピードの感じと実際のスピードのギャップが少ない」と回顧。
「地元はグレードレースばかりだったし、FIは覚えていないくらい久しぶり。プレッシャーはあると思うけど、いつも通り走れれば」と前検日に話していた通り、自然体のレースだった。
結果的に番手差しを決めた松岡貴久は「一番強いのが一成さんだったし、切り替えずに(初手のまま)付いていた。久しぶりの1着展開だったから早く抜きすぎたかな。ラインじゃないから早く抜きすぎたってのもおかしいけど(笑)」。
このメンバー構成で渡邉が打鐘から先行して終4角を先頭で回ってくる展開は筆者の頭にはなかった。先行はラインを生かすための戦法というだけでなく、勝つための戦法であると考えさせられたレースだった。(アオケイ・市川記者)