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【日本選手権競輪】武田豊樹「康多を手助けしないと!」

2021/05/07(金) 14:00 0 15

7日、京王閣競輪場で開催中の「第75回日本選手権競輪(GI)」は4日目を迎えた。4レースの一般戦2を走り、1着を取った武田豊樹に話を聞いた。

レース後は饒舌に話をしてくれた武田豊樹。一時代を築いた実力者だし、存在感がある

 これも時代の流れだが、武田豊樹がサバイバルレースの一般戦回り。大敗すれば、この時点で強制的にお帰りだった。

「さすがに衰えたと言っても、GIの大舞台で3走でお帰りはないよ(笑)。一時は追走にも苦しんだけど、最近少し良くなっていた。負け戦と言えども、1着はすごく嬉しいね」。

 最近の競輪界の事情について尋ねると饒舌に「7車になり、競輪が変わった。若手がタイムを競う様なレース形態になり、空気を読む雰囲気もなくなった。オレも9車は川崎の全日本選抜以来だから、6場所ぶり。GIを勝つ傾向と対策として、7車で逃げてレースを支配する選手でないと、9車のG1は厳しい。勝ち上がりに失敗はしたけど高橋晋也君、新山響平君、そして準決に駒を進めた真杉匠君。普段やっていない選手が、急に逃げても持たないし通用しない。関東の後輩で気になった走りがあったから、それはアドバイスさせてもらった。現状、関東は平原康多が一人で支えている。康多は優しい性格だから後輩に煩い事を言わない。鬼軍曹と言うか、厳しく教育するのがオレの役目だけど、弱っているからね(苦笑)」。

 これは驚いたが、先行した時は全部、神山雄一郎に差されていると言う。「捲りなら抜かれていないレースもあるが、逃げた時は、全部差されている。これが、目標のひとつだけど達成する事が出来なかった」。

 最近、“ライン”についての考えを、かつてのスーパースターと話す機会が多い。若手の勝手なレースが増えて、みんな口にこそ出さないが、イライラしている雰囲気がある。それを、記事にしてくれと言われるケースも多い。僕自身も、彼らと考えが一緒だから、すごく気持ちが分かる。久々に武田選手と、ゆっくり話したが、オーラは全盛時のままだ。若手は素直に、彼らの考えを受け入れるべきだ。(町田洋一)

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