2023/02/02(木) 10:00 0 1
奈良競輪場はすり鉢状の1周333mのバンクで、みなし直線が極端に短く38mしかありません。最大カントが33度と大きいことも特徴です。この形状を踏まえながら1着の決まり手を見ていきましょう。
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
30% | 37% | 33% |
見なし直線が極端に短いので、当然ながら先行有利です。直線だけで差しこんでくることはほとんどありません。ただ、その分機動力や仕掛けるタイミングが重要になってくるので、逃げ切りの多いA級戦とは違い、S級戦では捲りが有利になります。ポジションをある程度とりながら中団あたりから捲れる選手を買いたい競輪場です。
では、これらの傾向を踏まえながら、この開催の注目選手を挙げていきたいと思います。
昨年はグランプリを優勝。今年は和歌山記念、豊橋記念と完全優勝で無敗。昨年以上の強さを見せていますが、昨年のこの開催では決勝で不発に終わり敗れています。基本的に後方からの捲りか逃げ切りの大味なレースをするタイプなので、本質的にはあまりこの競輪場には向いていないと言えるでしょう。当然力でねじ伏せるパターンもありますが、飛ぶとしたらここなので、そういう意味でも注目したいと思います。
年明けのレースは脇本選手と2つとも同じ開催でしたが、脇本選手と同じ番組は2着、それ以外は1着という成績。調子は悪くないでしょう。横が強いのでポジションを獲る器用な走りができますし、奈良競輪場に関しては脇本選手よりも向いていると言えるでしょう。個人的にはこの開催に限っては古性選手が前の方が良いと思うくらいです。逆の並びもサプライズであるかも知れないので、そういう意味でも注目したいと思います。
以前に比べると色々な走り方をしていて、ポジションを獲る走りもできています。和歌山記念では脇本選手に完敗しましたが、機動力の要る奈良競輪場なら違ってくるかもしれません。逆転まであってもおかしくないでしょう。
地元のスターが昨年辺りから復調気配を見せています。ポジションを獲って捲れるタイプなので、このコースへの適性は高いでしょう。強いメンバーが揃っていますが、勝ち進んでいけても良いでしょう。
徹底先行型の選手で、最近はグレードレースでの活躍も目立ちます。超一線級相手では足りないかも知れませんが、勝ち上がって行けるだけのポテンシャルは持っているので、コース形状もあって注目したいところです。
※脇本雄太は2日目から欠場となりました。