2023/01/31(火) 12:00 1 5
netkeirinをご覧の皆さま、改めましてケイリン女子部・部長の二宮歩美です‼︎
今回からnetkeibaを通じて来られる皆様を中心に競馬との違いや競輪の醍醐味である「ライン」の解説をメインとした記事を第1回〜第3回までに分けてご紹介いたします。
第1回は「競馬と競輪の違い」とラインについてお話できればと思います。 とはいえ私自身は競馬は勉強中でして、今回は競馬に詳しいnetkeiba(netkeirin)スタッフに競馬のことを教えてもらいながら、紹介させていただいています。
まず競輪で1番最初に覚えて貰いたいのは…
『競輪とは個人戦ではなくチーム戦である』ということ。
正直、これだけで競馬大好きな方々からしてみたら驚き、びっくり、知らなかった! ってなりますよね!?
馬がいてジョッキーがいて、調教師がいて厩務員の方がいて、馬主がいて、成り立ってはいると思うがレース自体は個人戦!
実は競輪とは地域毎に分かれて、チームで戦う自転車のスポーツなんです!
でも1着、2着を競う競技でしょ? と思いますが、その通りであくまでチームで直線まで有利なポジションをチームで取って、そこからは一人一人が個人戦になります。(一般的には直線では前にいる方が断然有利)
ちなみにこちらがその全国を8つに分けた地域表ですが、基本的にはこの地域毎にチームを組むのが「ライン」と言われています。
ラインは競輪を遊ぶ上で一番でてくる用語といっても過言ではないので是非覚えてください!
まず競輪は平均時速60km!その分、風の抵抗も半端じゃないわけです。
バイクや車の窓から実際に空気抵抗を感じたことがあるかと思いますが、これがなかなか体力を消耗するらしいんですね。実際にラインの1番、先頭の選手はその風除けの役割を担ってくれているんです。
競馬も実は平均時速は60kmと同じと伺ってびっくり!実は競馬と一緒の目線で選手を追うことができるので、非常にわかりやすい(見やすい)はずです!!
しかも競馬のダート(砂)レースは逃げ馬の後ろにいる先行は有利といわれると聞いて、風の抵抗も共通であるのではないかなと思い、予想も共通している部分はあると思うので競馬をやられている皆さんは実は既に競輪予想も簡単にできちゃうのかもしれません。
風の有利不利については体力のある若手の選手がラインの先頭を引き受けることが多いのですが、その後ろに続く選手たちは風を直に浴びることなく体力を温存することが出来るんですって!
なので、その代わりにではないですが勝負所で2番手の選手は後ろから追い越そうとしてくる別のラインに対して自転車を横に振ってブロックや牽制をするのが仕事。競馬にはもちろんラインのような役割はありませんが、ジョッキーが有利なポジションを位置取る、取り合いになるところは競輪も共通な部分となります。
競馬には最初から大逃げで走るツインターボやサイレンススズカといったお馬さんがいる中で、何故最初から大逃げで走る選手がいないのか?
その理由について、競輪は終盤までは先頭に誘導員がいて、追い抜いてはいけないので最初から大逃げで走る選手は物理的に存在しません。それに加えて約2000mの長距離になるのでいきなり全力で走ったらゴールまで体力が持たないのもというのも理由としてあります。
競馬も基本的には1200m〜3600mのコースがあると伺いましたが、それぞれペース調整もあると思います。
競輪は誘導員が退避すると全力で走っても良いことにはなりますが、どの選手でもそこからスパートをかけると体力が持たないのでその後のペース調整や駆け引きが存在するのでそちらを考慮した予想が競輪の楽しさの一つともいえます。
競馬の感覚で競輪を見てしまうとラインや、選手同士がぶつかり合うブロックもあったりとネガティブに見えてしまう部分もあるかと思いますが…。
大前提として競輪がラインと言うチームで戦うスポーツであり、直線まではぶつかり合う行為も基本は同じライン同士では行わずに全員が1着を目指すことを目的としているのでそういった目線でみるとガラっと変わります!
特に2番手の選手のブロックや牽制はわかりやすくて、見ていて興奮するのでぜひレースの観戦の仕方の楽しみをまずは皆さんに少しでも知って貰えたら私も本望です!
次回はレース観戦を楽しむためのポイントや競輪の「ライン」の魅力を解説すると共に競馬のナイター終わりにさらに遊べるミッドナイト競輪についてお話したいと思います!