レースは松本の独壇場だった。前受けから車を下げてホームでは5番手に。その後は狙い済ましたまくりで中村とワンツーを決めた。3番手の吉松直人まで引き込みラインで確定板を独占したのだから気持ちがいい。

「体が重かったわりにはスピードが乗って最後は伸びました。先行できなかったけど準決にはつながったと思う」とFIでは久しぶりの初日予選スタートとなったが、プレッシャーを跳ねのけた。

　番手の中村は昨年の5月西武園FI以来に松本の番手を回ったが「バイクみたい。以前よりもスピードが違う。行くとわかっていてもきつかった」と舌を巻いた。中村は去年、背格好が似ている伊藤旭のフレームに乗りだしてから安定感が格段にアップし、その後も堅実に点数をキープしている。

　準決は松本が12R、中村が11Rと別々になったが、執念の立ち回りで決勝進出を目指す。(netkeirin特派員)