齋藤和也の整体が好評だという話を耳にした。

「自分はヘルニア持ちで苦労したから、身体のことを勉強しましたよ。口伝えで診て欲しいって人が、結構いるんですよ。選手はどこかしら悪いですから。しかも、選手はすぐフィードバックしてくれるのがいいですね」

　確かに競輪選手が整体をやっている話はよく耳にするが、理にかなっている。

「一般の人からも依頼があるので、開催が終わったらすぐに帰らなくてはいけないんですよ。自分もいつまで選手を続けられるかわからないし、第二の人生も考えないとね(笑)」と、多忙なようだが、続けて「自分はまだ現役。本業は競輪ですよ」との事。

　今節は、左第4腰椎新鮮圧迫骨折から復帰した山田和巧が参戦。その山田も診たらしい。「山田君も大変だったと思うし、そういう人が結果を出すと嬉しいね」と、自分の競走以外にもやりがいを感じているようだ。(アオケイ・市川記者)