2023/01/13(金) 18:15 0 6
前期の代謝争いは最後の最後までドラマがあった。一期、30人が強制的に代謝され、ギリギリ安心していた選手が、下の選手に抜かれる大逆転劇も起こった。郷坪和博も最終戦の宇都宮で勝負駆けに成功して選手生命が伸びた。
「人間、追い込まれたら、とてつもない力が出るのが分かった(笑顔)」
その開催も、ラインの力でなく自ら勝ち取った着順。初日予選はジカ付けで競りに行き3着。準決は4着で、最終日は7番手から直線だけで突き抜けて1着。昔から強気に番手勝負に行く選手だったが、こう言う選手より、真ん中の着を狙う選手の方が選手寿命は長いと思っている。ただ、70点をクリアした訳ではないので、今期も代謝との戦い。
「現状、下から40番目ぐらいなので気を引き締めないと」
その同じ宇都宮開催で同県の野井正紀が2着失格。これがセーフなら引退せずに済んだ。
「う〜ん、あれは、ちょっと声を掛けられなかった…」。特別競輪以上に緊張感があるのが、チャレンジのベテラン同士の闘いだ。(町田洋一)