2022/12/24(土) 22:00 0 7
年末の競輪界は代謝による引退選手たちのラストランに注目が集まる。久留米も柊元を含めて5人が今期限りでバンクを去る。最終日に備える柊元は、さまざまな選手たちと記念撮影をしたりと、地元の仲間に囲まれリラックスして過ごしている。
今年7月の奈良最終日に落車をして「第6胸椎圧迫骨折」の重傷を負った。
「少しずれていたら半身不随になるところでした」とかなりのケガで、丸1か月は寝たきりだったという。
その後も受難は続く。
「退院したらしたで、今度は流行りの病気にかかって。しかも検査をしたら甲状腺の腫瘍も見つかった。この年になって厄年ですよ。明日は競輪場を出たら明石家サンタに『災難が続きまくって、今日引退してきたところです』って電話したいぐらい」と冗談めかして話したが、乗り越えるまでに相当な努力を重ねたと察する。
柊元と言えば意外性の一発に魅力があったタテ脚メインの選手で、2005〜6年にかけてはS級にも在籍した。復帰後は、車が思うように進まず本調子を取り戻すことなく引退を迎えることとなった。
「最後はうるっときてしまうので、家族には『来ないでいいよ』と言いました」と最終日もいつも通りに自然体で挑む。
22年8カ月の選手生活のラストは2R一般戦。久保光司-濱田昭一郎の3番手で脚を溜め、渾身のひと踏みにかける。(netkeirin特派員)