2021/05/01(土) 16:00 0 0
レースが終わり検車場に引き揚げてきた太田真一は「とりあえずセーフ。2着を取るのが今日の仕事だったし、離れないでよかった」と安堵の表情を浮かべたが、『オッズは差しが一番人気でしたよ』と伝えると、「ほんとに!? じゃあ、喜んじゃダメだ。すいません」と苦笑い。
「福田(滉)がジャンの4コーナーで行くと思ったら行かないし、構えた時点で(差すのは)無理だなと。あそこで行ってくれたら差せたかもしれないけど、こればっかりは仕方ないね。福田は若いからあの展開は余裕でしょう。俺も(佐々木)健司さんのブロックを乗り越えて流れ込めたしまずまずじゃないかな」と自身の状態を確認しながら冷静に振り返った。
太田と言えばGIタイトルもグランプリも獲っている超一流レーサーで、平原康多が強くなる前は『埼玉のスーパーエース』として全国各地で活躍していた。「今の若い子は誰もそんなこと知らないよ」と本人は言うが、検車場では格上のオーラがバンバン出ており、他の選手とは存在感がまるで違う。
勝負の準決は中嶋宣成、楠野史尭、太田の3人となり並びが注目されたが、結論はすぐに出て、中嶋-太田-楠野に落ち着いた。「俺が番手。楠野には悪いけど、そうなるよね。中嶋とは何度も一緒に走っていて、ワンツーもあるし、離れたこともある。一番直近の連係だと、俺が(セッティングを)お試し中のときで、気持ちよくぶっ離れた。今度はしっかり付いていけるように集中して!」と力強く語った。 (アオケイ・長谷川記者)