2022/12/19(月) 21:30 0 2
また、この時期がやってきた。前期、後期の最後だから、一期30人ずつの選手の代謝が行われる。走りたくても強制退場だし、信賞必罰の厳しい勝負の世界。小田桐義継も、選手生命が大ピンチで現状下から35位ぐらいだ。
「松戸ミッドで田村武士君や山崎明寛さんが点数アップに成功しましたね。僕は当落上のボーダーの少し上ぐらい。今回は、せっかく戴いた追加斡旋なので、予選をクリアしたい。前は先行力のある三浦綾君だし、番手もタテ脚のある大内達也さん。チャンスのある位置です」
ガツガツしていない温厚な優しい性格で2世レーサー。10年前の34歳の時までS級に在籍している。
「GIにも出場していないし記念やFIの決勝にも乗っていない。3年ぐらいの緩いスパーンでA級1班から2班。2班からチャレンジと考えていたけど、それが思ったより早かった(苦笑)」
昔なら仲間や先輩、後輩が助けてくれたが、今は選手間で、その風潮がない。良い悪いは別として“お助けレース”と言う言葉も死語になった。今年は14勝して、今期も6勝している。もっと拾うレースをやれば結果は違ったが、綺麗なレースが多く、切り替えも少ない律儀さ。ただ、今回は選手生命を賭けて死に物狂いで走る。(町田洋一)