2021/01/08(金) 01:20 0 1
今の競輪選手はアスリートばかりだが、昔の選手は、くせ者揃いだった。とにかく自分勝手で、人の事は関係ない。競輪界の常識は、世間の非常識と、よく言われたものだ。ただ、人情味のある走りをやるのが当時の選手達。まだ、その匂いが残っているのが阿部亮治だ。
「俺がラストサムライ? いや、落ち武者と言ったところだよ(笑)。これは、きっちり書いておいて欲しいんだけど、脚の切れは良いけど、年齢的におしっこの切れが良くない(爆笑)」。
少し真面目な顔に戻ると「佐古雅俊さんが頑張っている間は、俺も頑張り続ける。朝練で、誰よりも練習をやっているのが佐古さんだし、後輩の面倒見も良い。大病をしたり、大怪我をしても、不死鳥の様に蘇る。佐古さんに比べれば、53才の俺なんて、鼻たれ小僧だよ」。
初日の抱負を最後に聞くと「刀を引っこ抜いて全力で走る。みんな竹光かと思っているかもしれないが、名刀正宗かもしれないよ」とジョークだが大穴宣言も飛び出した。