2022/12/12(月) 18:00 0 31
広島競輪場の「ひろしまピースカップ(GIII)」は15日から開催される。今節の見所をアオケイの長谷川剛由編集長に伺ってみた。
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絶対エースの松浦悠士にとって広島記念を走ってグランプリというのは昨年と同じ流れ。67周年記念と68周年記念は調整欠場のため不参加だったが、昨年の69周年記念は出走に踏み切り見事完全優勝。
今年も狙うは地元連覇! それだけで、4日間しっかり結果を出して「暮れの大一番」に弾みをつける。
松浦の連係パートナーは脚力抜群で人間性も抜群の町田太我。昨年の記念は松浦の前でドカ〜ンと逃げ、決勝ワンツーという最高の結果を残している。徳島の犬伏湧也も松浦とは今年何度も連係しており、玉野のサマーナイトフェスティバルの激走は記憶に新しい。同じレースになったら責任感を持って走る。
中四国の追い込み陣では、小倉竜二の名前が光っている。小倉と言えば誰もが認めるスター選手で、ヨコの強さやハンドル捌きは全国でも指折りの存在。派手さはないが地元の池田良もまだまだ老け込む年齢ではないし意地を見せたい。また10月の京王閣記念で「これから人の後ろは回らない」と宣言した原田研太朗も色んな意味で注目度は高く、福岡の野田源一みたいなフリースタイルで一発を狙う。
後半戦からメキメキと頭角を現してきた坂井洋も楽しみな1人。ムラなタイプで一発屋という印象が強かったが、最近は安定感が増して成績も上昇中。直前の高松記念は追加のせいか途中欠場したが、小倉競輪祭では決勝まで駒を進めている。ナショナルチームに在籍している寺崎浩平も坂井と同じスピードタイプで能力値は抜群。8月の西武園オールスターでは決勝に乗っているし、持てる力を全部出せたら初めての記念優勝も夢ではない。
惜しいところでグランプリ出場を逃した荒井崇博だが、存在感は増すばかり。後輩の山田庸平の欠場、普段はラインを組む中四国勢とは別になりそうだが、軽視出来る選手ではない。
最終日にレインボーカップファイナルが行われるが、3着迄に入ると来期のS級が確約されるし、年末のS級の追加斡旋も入りそう。早坂秀悟だけが来期もA級で、勝負駆けは早坂だけと言っても良い。並びの想定は、埼京ラインの前後は分からないが山田雄大と鈴木薫は連係する。早坂は性格的にも戦法からも、この3番手は回らないかも。
近畿は仲野結音が先頭で吉田篤史、藤木裕の並びが自然。九州の緒方将樹には、西ラインで三宅裕武。三宅裕武は中部近畿で連係すると4番手になってしまうからだ。一番脚のある佐々木龍は自分でやるか、早坂が自力なら番手回りも考えられる。佐々木はここでS級に特進して、年末の平塚グランプリを追加で走りたい。