2場所前の豊橋で今年初優勝。「S級点も見えてきた」とモチベーションが高い。それだけではない。「6月に2人目の子どもが生まれる予定。1人目が女の子で、次は男の子。楽しみです。頑張らないといけませんね」と、パパの顔になった。

　武雄バンクについては「風が強くて重いイメージ。重馬場の方が好きなので、前場所の小倉よりいいと思いますよ」。小倉は決勝進出を逃したが、今回は楽しみだ。

　初日特選は中部が1人で単騎戦も予想されたが、他地区の連佛康浩がマークすることに。「ギアやセッティングで試したいことがある」と話していた井上にとっては大歓迎だろう。「S級点を意識して小さいレースだけはしたくない」ならば、後ろが他地区の選手でも思い切ったレースに出る可能性が高い。

　愛知籍になってからは、まだS級経験がない97期在校1位の井上。残り1カ月ちょっと、久々のS級を目指して奮闘する。 (netkeirin特派員)