2022/11/11(金) 17:45 0 1
山口は浦和工業高校の自転車競技部出身。卒業後の進路に悩んでいた山口に待ったを掛けたのは、同県の飯田威文。学生を指導する立場にもあり、学生時代から交流があった。
『自分もだけど、太田(真一)君も言っていた。もっと強くなるのに、ここで辞めるのはもったいないと引き留めた。(山口君に)言って貰わないと…』と冗談交じりにこのタレコミをくれた。
ーー飯田さんが選手に後押ししたって言ってましたが…
山口:あー(笑)。競輪選手の選択肢はなかった。専門学校に進もうと思っていたけど、学費が高いじゃないですか。選手になった方が稼げるよとも言って貰えたし、飯田さんに色々と相談させて貰いました。今回同あっせんで同級生の加藤将武君とも相談してそれなら選手を目指そうか…と。
ーー実際に競輪選手になっていかがですか?
山口:思っていたよりもキツい感じはあります(苦笑)。実際にオッズで自分に人気が集まっていたりすると緊張する。ただ、自転車は好きだし楽しい。
山口はまだまだ成長途中で埼玉期待の新人選手。A級戦は『準決勝が壁』となっているが、養成所時代にはゴールデンキャップを獲得するほどの、ポテンシャルを秘めている。
「予選はよくても、準決勝で(特に特選メンバー)と当たるとなかなか…。準決勝2回とも出し切れず終わってしまっているんです」と弱気なコメントもあったが、「地元開催だし、番手は先輩の高橋(広大)さん。出し切るレースをしたい!」と意気込んでいた。
地元で初の優出なるか、埼玉期待の新人に注目が集まる。(アオケイ・宮本記者)