2021/04/24(土) 21:30 0 1
賞金ランクでトップスリーを形成する清水裕友、松浦悠士、郡司浩平のS級S班3人が初日から目立ちまくっている。特に郡司の仕上がりの良さが超抜群だ。おっと皆さん、誰かを忘れていませんか、とばかりに復調をアピールしたのが佐藤。2月の奈良記念で優出して以降、4場所決勝から遠ざかっていたが、準決勝12Rで郡司の豪快なまくりにピタリと続いてファイナル進出を果たした。
「郡司が上りながら仕掛ける感じで、付いていくには一番キツいポイントだった。後ろの田村(真広)さんは苦しいだろうなあって思った。あれを付いていけたし、状態が悪くないことは把握できた。ただ、差せる感じはまったくなかったね(苦笑)。ひとまず決勝に乗れて良かった」
なかなか決勝に進めない状況で、前検日は「車の進みが良くない」と話していた。しかし、さすがは千両役者。ダービーが目の前に迫ってきて、きっちりと軌道修正に成功している。
「あとは、ここからどうやって上積みを図っていくか。練習するのか、疲れを抜いた方がいいのか。ダービーまでに考えたい。二次予選は岩本(俊介)、準決勝は郡司に世話になった。決勝は南関勢に行くのが自然でしょう」
どうやら、吹っ切れたようだ。言動や顔つきから、そんな様子が見て取れた。まずはダービー前にひと仕事。3番手回りでも、絶好調の郡司が早めのスパートに出ればチャンスは十分にあるはず。優勝で高らかな復活宣言があってもおかしくはないぞ。なんといっても、この男が元気な方が競輪界は盛り上がるのだから。(netkeirin特派員)