2022/10/20(木) 20:15 2 45
前橋競輪「第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は21日、2日目を迎える。11レースの二次予選Aを走る平原康多に話を聞いた。
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初日のメインレースが終わり、二次予選のメンバーが出る取材ゾーン。やおら、物欲しそうに、僕が平原康多に近づいて行くと「新聞のネタ的にも、俺の話を聞きたいんでしょ」と苦笑いしながらレースを振り返ってくれた。
「結果的にヨシタク(吉田拓矢)の番手で陽一が離れてしまい、レースに参加出来なかった。作戦会議の時から拓矢は行く気満々だった。だけど、あんなに簡単に離れる様では番手を回る資格はない。俺が番手を回らずこの並びにしてしまい、拓矢には頭を下げた」。
練習では、そこそこ宿口陽一も脚があると言い、レース脚とは違うと言う。
「陽一の気持ちを確認して3番手を回ったけど、あれは単に脚力不足。松浦君ともレースが終わって話したけど、陽一が離れるのを想定して組み立てたと言っていた。俺が番手なら、あんなに早く押さえに行かないと。陽一にも厳しい事を言ったけど、今後は考えて走らないと」。
ひとつのレースの失敗で平原康多は感情をむき出しにして怒る選手ではない。関東のラインを考え、ファンの車券を考え、競輪界全体を考えての話だった。(町田洋一)