ピンピン、と小気味よく白星を並べた。狙い済ましたカマシは、今の大久保にとっては何てことのない距離だった。「誰も来なければ行こうと決めていました。実際に来なかったし2センターだなって」と余裕の走りでペース駆けができた。

　完全Vは地元の大久保にとっては外せないイベントだ。「声高らかに完全V宣言、的な写真を撮らせて欲しい」と頼むと「私、そんなこといいませんよ」とキッパリ。

　しかし前検日に「完全優勝したい」と口にしていたとの証言が記者複数から相次いで上がると降伏。どうやらすっかり忘れていたようだ。「これじゃあ橋本佳耶ですよ(笑い)」と天然? な後輩の名前を出して、その場を取り繕った。

　ある意味、心穏やかにリラックス。久しぶりの小倉バンクとあって気持ちが楽になっているのかも。ゆる〜く、柔和な空気を身にまとったときの大久保は強い。(netkeirin特派員)