2021/04/23(金) 21:25 0 0
検車場、そして記者席がざわついた。吉田拓矢が家事都合のため急遽、欠場となり、結局はレース中止に。7Rに出走予定だった選手は、ガラポン抽選でみなし着位を決めることとなった。
竹内雄作目標から上位入着が期待されていた。しかし…。なんとなんと、みなし着位は最下位(8着)。抽選に泣かされる形で準決勝進出を逃してしまった。失意の金子にカメラを向けるのは忍びなかったが、ポーズを取って対応してくれた。
「まず吉田君の欠場が決まって。で、『待てよ』と。竹内智彦君に競られるんじゃないかって。そうしたら、レースの中止が決まって、抽選です、と。なんか嫌な予感はしたんですよね。過去に何回かやっていて、悪いイメージはなかった。まさか最下位とは…。こんなこともあるんですね。残念だけど、仕方がない」
金子の武雄記念といえば、GI・2勝、そしてグランプリを制した2013年の翌年、グランプリユニフォームを着て参戦した2014年4月の64周年記念決勝。地元の荒井崇博の前でまさかの先行勝負に出て、荒井が番手まくりでV。いろいろな意味で度肝を抜かれたことを覚えている。それを話すと「懐かしいですね」とニヤリ。そして2015年の65周年記念決勝は、弟子の深谷知広マーク。深谷がまくり不発になると、金子が自らまくり発動。しかし、ゴール前で後ろの浅井康太に抜かれて惜しくも準Vだった。V歴こそないが、なぜか印象に残ることが多い金子の武雄記念に、また新たな思い出が加わってしまった。3日目は選抜戦の6Rに登場。消化不良を吹き飛ばす白星ゲットに期待したい。(netkeirin特派員)