初日の特選競走は自力にチェンジした吉澤純平にしっかり続いて2着をキープ。

「純平の判断がナイスでしたね。ヨシタクがああなっちゃって(清水裕友に絡まれ)、どうするのかな？ と思って見ていたけど、うまくスイッチして行ってくれた。僕自身もああいう動きを予測しながら付いていけたし状況判断とかそういうのは大丈夫。脚の状態も悪くなさそうですね」。

　そして数メートル先で自転車整備している佐藤慎太郎を例に出してこう続けた。

「自分ももう45歳だし体は悲鳴を上げているけど、1つ上の慎太郎さんがあれだけ活躍しているのを見ると、負けてられないな、グランプリ目指さなきゃって気持ちになる。競輪の面白いのは若さとか力が全てじゃなくて、経験値や技術の部分がめちゃくちゃ大きいところ。自分と慎太郎さんの共通点を1つあげるとすれば、気持ちが強いところじゃないかな(笑)」。

　ここ数年、大レースでのビッグヒットは減っているが、諸橋の「目」は昔と変わらずギラギラしていたし、ここからの巻き返しに期待したい。(アオケイ・長谷川記者)