2022/10/03(月) 21:45 0 3
「彼、半端なく強いみたいじゃないですか」と選手Aが話せば、選手Bは「S級でも即通用するはず。敵でも嫌だし、あのスピードに追走できるか不安になるから味方でも嫌だね(苦笑)」という会話が検車場のあちらこちらで飛び交った前検日。
その話題の人物の正体は、デビュー2年目の新鋭・橋本だ。記者が橋本に会うのはPIST6以来だが、確かにタイムトライアルで驚異の10秒065を計測し、そこでも選手、関係者をザワつかせていた。
そんな橋本は予選で入江との119期同期バトルについて「入江君とは初対戦、同じ開催も初めて。点数だけ見たら自分が上だけど、互いに同期ってところでも意識し合うだろうし、向こうは同県の先輩との連係ですから。すんなり駆けさせてはくれないですよね…」と警戒。
6月の川崎から初日は白星発進が続き、手応えを尋ねると「安定して決勝にも勝ち上がることができるようになって、成績も上がってきた。自信を持って挑めています」と、うなずいた。
「ただ、前走の準決勝は失敗。地元の仁藤君が突っ張ったところを強引に叩いたけど、自分だけに。後ろに仁藤君のラインが入ってしまった。単騎になり、ラインを機能させることができなかった。踏み合う展開は、いかに冷静になれるかが大事ですね」と反省点は明確。
「スピードだけあってもダメ。組み立てが甘ければラインで決められないし、ラインの意味がなくなってしまう。そこが競輪の難しさであり、面白さでもありますかね」と話す。
橋本の番手には地元の松根、更には南関勢も付けて4車と援軍充実。松根がしっかり食い下がって好連係に期待したい。(アオケイ・八角記者)