2022/09/21(水) 20:00 0 15
向日町競輪「平安賞(GIII)」は24日に初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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村上義弘・村上博幸の兄弟が不在という、異例な大会。S班も古性優作と宿口陽一が共同通信社杯で落車し、何れも負傷欠場。ただ、スーパーS班の脇本雄太がおり、日本一のビッグネームが出場するのは関係者やファンにとっても大きい。
過去10年の優勝者を振り返ると長塚智広、木暮安由、村上義弘、新田祐大、稲垣裕之、小倉竜二、藤木裕、阿部力也、山田英明、脇本雄太と続いている。
昨年に続き連覇を狙う脇本雄太は、近畿の精神的な支柱になりつつある。総大将の村上義弘の後継者は誰かと言われれば難しいが、稲垣裕之、稲川翔は間違いなく候補に上がった。それを飛び越え、これからは脇本雄太と古性優作の2人で近畿の新たな競輪を構築していく。
前走の共同通信社杯は二次予選で飛んだが、大会自体の相性の悪さと、直前の競技の疲れが理由だ。今回も中3日で万全の状態ではないが、責任ある走りで人気に応える。
番手は基本的に稲川翔だが、二次予選、準決は山本伸一や稲垣裕之の地元勢が連係する。
唯一のS班、清水裕友は2場所前の青森記念から急激に良くなった。
青森記念の決勝の運行はS班のプライド。話題のスーパールーキー中野慎詞にレースをさせず魅せる先行策。共同通信社杯の二次予選でも、中野慎詞に飛び付き、早めの番手捲り。これで中野慎詞の勝ち上がりも阻んだ。準決は太田竜馬と共倒れだったが、自分でやっていれば決勝に進出していた事だろう。
番手は超仕事人の小倉竜二。
防府、共同通信社杯と連続で落車しているが、元気に追加を引き受けた。
グランプリ出場の為の賞金で良いところにいる成田和也は同県の高橋晋也次第。
共同通信社杯の準決は目標不在。道中は吉田拓矢の3番手にいたが、あれが郡司浩平と和田真久留の3番手にいれば決勝に進出していただろう。完全に展開の読み間違えだった。
関東はヤング先行の吉田有希が乗れている。
前走の共同通信社杯も見せ場以上のレース。走りもそうだが、何より、キャラが濃く、エンターテイメント性に長けているのが良い。栃茨ラインで坂井洋、神山拓弥が連係し、栃茨勢が不在なら木暮安由も番手を回る権利がある。
南関勢は千葉トリオが強力で、根田空史の先行策に鈴木裕が番手でガード策。3番手は司令塔の中村浩士。
中部は相変わらずの人材不足で、九州も今回はビッグネームが不在。