セカンドクォーターPIST6カップ2では、完全優勝で初優勝を決めた中島。

　タイムトライアルで全体1位(10秒367)スタートも「タイムが出なかった…。疲れが残っているのか引っかかる感じがした」と不安を口にしていた。

　そんな不安がありながらもしっかりと体のケアを施し、予選・準決勝と圧巻の逃げ切り3連勝。

　今回はS級混合戦で過去2回の優勝を誇る同期の木村皆斗も、器用さとパワフルな仕掛けで無傷の勝ち上がり。決勝戦は両者の優勝争いに期待が集まっていた。

　そして迎えた決勝戦は中島が捲り切る形となったが、腹を括った大谷靖茂の番手から中島に併せて抜け出した村田瑞季。更に村田の真後ろに入った木村の捲りを振り切ってのもの。

　かなりの混戦となった今回。道中は中島と木村が接触し、ヒヤッとする場面もあったが中島が2度目の完全優勝を決めたのだ。

　レース後には「1着なのは確信したけど、道中で何回も横に動いてしまったので失格にならないかヒヤヒヤしていた」と話していた。

　走行注意は付いたものの、優勝を勝ち取った中島は「いいメンバーが揃った中での完全優勝は嬉しい。さらに2度目の完全優勝は自信にもなります」と笑顔を見せていた。

「タイムは良くなかったが、そこからしっかりと修正がでました」と今開催を振り返る。まだS級混合戦では優勝のない中島だが「次はS級混合戦でも優勝を目指したい」と前向きなコメントで締めくくった。

　まだまだ成長途中の新鋭・中島。PIST6だけでなく、競輪でも更なる飛躍に期待したい。(アオケイ・宮本記者)

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