決勝戦は、地元の堀内と嵯峨のラインに単騎の大坪を含めた2分戦の戦いになる。

点数だけ見れば堀内の方が嵯峨よりも格上の立場なのだが、今回連日言っている様に堀内は、何とか決勝に勝ち進んできたが、先場所から引き続き調子が余り良く見えず、本調子には程遠い出来だと思う。

対する嵯峨は昨年から今年にかけて、ずっと不調のスパイラルから抜け出せずに、半年以上1着から遠ざかっていたのだが、先場所の大宮F1から別人の様に動きが良くなり、その流れのまま今回の平塚に乗り込んで、予選、準決勝をあれだけ取れなかった1着でクリアして決勝戦に勝ち上がって来た。

格上だが調子落ちの堀内と、格下だけど赤丸急上昇の嵯峨の真逆の2人の状況を考えると、今回は互角か、勢い有る嵯峨の方が力上位だと自分は思う。

単騎の大坪は目標の無い時に、先行の番手勝負に出る様なタイプの選手ではなく、切れ目で脚を溜めて縦脚で勝負すタイプなので、このレースでも先手ライン追走から最後の直線で突っ込み勝負になるだろう。

スタートは1番車の堀内が前受けすると思うので、突っ張って先行する可能性も有るのだが、相手の嵯峨は昨日の準決勝で強力先行の後藤を捲った様に、カマし捲りのダッシュ戦を得意とする選手なので、下手に突っ張って逃げると嵯峨に立て直して捲られてしまうかも知れないので、一旦下げて嵯峨を泳がせてから、カマし捲りを狙うのではないかと思う。

櫻井は嵯峨が先行してくれれば決勝なので、嵯峨の逃げを無駄にしない為にも、堀内の捲りに合わせて番手捲りを打つと読んで、櫻井と佐藤の裏表を軸に、大坪を含めたボックスと、3着に新田と海老根を狙って勝負する。

堀内地元の意地で主導権を取った時は、番手の新田と3番手の海老根の裏表を軸に狙って勝負する。